人生、それはわからん

最後から二番目の虚妄

.

エデンの戦士たち

  1. 2013.04.30(火) _01:16:40
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
DQ7
その5(最終回)

~前回のあらすじ~
 かつて精鋭部隊・コマンドーの隊長として名を馳せたジョン・メイトリックスは、現在は軍を退役し愛娘・ジェニーと山荘での静かな生活を送っていた。そんなある日、二人が暮らす山荘をメイトリックスのかつての上司・カービー将軍が訪れる。



(詳しくはひとつめふたつめみっつめよっつめを見てくれたまえ)




魔王との戦いから数ヶ月――
世界には飽きるほどの平和が続いていた
どれくらい平和かって言うとそれはもう
ムーミン谷が合戦場に見えるくらい平和だった

最近は神の加護なのか、遠くの漁場まで行かなくても
日帰りでボコスカ魚が獲れるらしい

マリベルは平和に飽き飽きしているような素振りを見せていたが、
本心としては、現状にどこか奇妙な違和感を覚えているようだ
賢さ世界一は伊達ではない


「神」と一言に言っても、それには創造神、維持神、破壊神など、様々な種別がある
各地の宗教・伝承は変化するものであり、実際のところはいずれも不明なのだが、
世界を創ったと言われる神は“創造神”グランゼニス
今ここで言われている神は、その創られた世界を守護・維持する者――
精霊ルビス等と同じ“維持神”にあたると思われる
いや、他の神を見たことはない以上、あれが唯一の創造維持神なのかも知れないが


だが――にしては、“人間だけ”を贔屓しすぎていないか?
“人間にとって”都合のよい奇跡を多く起こした神は、今や世界中の信仰を集めている
確かに、病気や怪我はすぐに治り
魔物や野生動物に人間が襲われる例も無くなり
人間同士の争いも絶えた

しかし、それでは「神の奇跡」と称して乱獲される魚たちはどうなる?
安全を約束され、増え続ける人口はどう管理する?
……これは、本当に「世界を維持」するための管理なのか……?


疑念を確かめる好機は、存外にすぐやってきた
あれから建造された神の居城クリスタルパレスに
バーンズ王を始めとする各国の有力者が招聘されたのだ

近衛兵であるアイラと共に、乗り物を提供するという理由をつけて
主人公は神の居城――クリスタルパレスへとジャガイモを乗り付けた

神の兵団が楳図かずおの絵みたいな顔で「ウワ――――ッッ!!」って言ってる
王様大爆笑
なかなか役立ってるぞこの反重力ジャガイモ

そして神の降臨に立ち会い、謁見に同行したものの
「武器を捨てよ、争いを止めよ」みたいな事言うだけで帰ってった
わざわざ各国の王様とか呼びつけた意味がよくわからない
マジ何しに来たのお前

所有していた闇のルビーを「邪悪な波動を感じる」とか何とかで
浄化するために取られちゃったんだけど
砂漠の女王フェデルさんから預かった品物なのでちょっと手放すのは心が痛む
いや確かにまがまがしさMAXなんですけどね



ちなみに帰る途中
メルビン率いる聖騎士団がホンダラと追いかけっこをしていた
何があったかは想像に難くないが(多分金儲けのネタにしようとしてる)
あれ神に対する反逆罪とか不敬罪とかで処刑されちまわねえかな……



帰路
再び反重力ジャガイモに乗り込んでグランエスタードへ……
今まさに向かっている、その時であった

暗黒の紫雲、垂れ込めて蒼穹を覆い、
陽の光が遮られたせいか、気温は急激に低下し、
風は虚ろに淀んで揺蕩う

奇妙に思った刹那、衝撃!
巨大な地震にも似たその揺れは、
しかし確かに空中にあるはずのこのジャガイモごと、
空間そのものを揺るがすような鳴動となって
エスタード島全域に襲いかかった

そこまでの衝撃に、
こんなナス科の球根なんかで耐えられるはずがない
制御を失い落下する寸前に、真空呪文でブレーキをかけ、
主人公達はちょうどエスタード城の屋上に不時着したのであった


……王様だけ打ち所が悪くて意識が混濁している!?

しまった、我々は世界一高い塔から落ちても平気なタイプなので
一般的なヒトの耐久力を完全に失念していた
ヤッベェとか思っていると兵士がものすごい勢いで飛んできて
ものすごい勢いで王様を運んでいった


とりあえず任せておいて大丈夫そうなので
改めて空を見上げる
うん、一面の紫!
線画がしっかり閉じてないのに塗りつぶしちゃった時くらい一面の紫!
背景全潰れ!

慌てて城の外へと向かうと
なんとまあ、魑魅魍魎が跳梁跋扈
敵意MAXな強力な魔物のバーゲンセールでありました
とりあえず片っ端から岩石を投げつけておいた
こいつはチョベリバな事態になってきやがったぜ
城の守りを確認し、ひとまず防衛手段が無さそうなフィッシュベルへと向かう


村に襲い来る魔物、全部マリベルが単騎で薙ぎ払ってた
心配して損した
いや、しかし迎え撃つだけでは状況は好転しない
現在何が起きているのかすらも解らないままなのだから


一つ確かなことは、
精霊の守護によって魔王でも封印できなかったこの島が、
今は封印されてしまったということだけだ

島から出ることは簡単にはできそうにない
この島の中で、“封印”という事象に関連する施設はあの神殿だけだ
僅かな望みに賭けて行ってみることにした
これでダメなら強引に海を渡る以外にない! 絶対やりたくねえ!

しかしここからパーティにマリベルが復帰!
じいさんの定年退職まで秒読み段階に入った



誰もいないはずの神殿のどこかから、微かに声が聞こえる……
ここでは「うう……やだなあ、こういうの……」と言って怖がるマリベルが見られます
超かわいい

そして謎の声を辿って行くと……


「ま殿wwwwww拙者でござるwwwwww」


じいさん出ました
毎回毎回唐突すぎます
お前には神出鬼没じいさんの称号を与えよう


神じい(略称)の話によると
この封印を施したのは神であったらしい
エスタードの他にもエンゴウ、砂漠の城、聖風の谷などのある大陸を
邪悪な存在として消し飛ばしたとか
ちょっと待てそんなの覚えが無…… ……ホンダラ……


原因一人を生贄として捧げるために神に会う必要が出てきた
幸いにして同様の封印現象は幾度と無く経験済みなので
内側から解けることもわかっている
なんでも神に近い存在である四人の精霊が封印された地にはいるらしく
その力を借りて強引にブチ破ろうという事になった


封印されたのは神殿の旅の扉から飛べる場所ばかりだったが
旅の扉の入口に灯されていた炎が消えており、空間接続が途絶えている
これでは他の地へと赴くことができない
万事休すか……!

マリベル「メラゾーマ」

火がついた
どうにかなるもんである

開通した旅の扉をくぐって一行はエンゴウへ向かう



エンゴウ

ジル!ここにもアンブレラが!
いや違うモンスターが!
とりあえず岩石を投げつけ……あっ村人に当たった
ごめん



と、ともかくこの状態を打破するために精霊を呼び起こす必要があるため
いかにも炎の精霊がいそうな、以前も登った火山へ突っ込む

案の定いた
でもなんか何故か半ギレ状態
扉に鍵が閉まってたので岩石を投げつけて壊した上に
火口の火が随分元気なかったからキャノーラ油を投げ込んだ
のが
ちょっと問題だったのかもしれない
確かに僕なら、気持ちよく寝てたところを
知らん人に家の玄関ぶっ壊されて
部屋にキャノーラ油ぶちまけられたら
泣くと思う
さめざめと泣くと思う

力づくで言うこときかせる事にした
死ぬほど失礼な人間が来たと思ったら突然のアルテマソード
トラウマものである

でもなんか「強い奴は好きだ」みたいなこと言って協力してくれた
さてはこいつホモか
いや考えるのよそう


炎の精霊は聖なる炎で他の旅の扉を開通させ、
荒れ狂う海に、連なる炎の道を開いた

するとなんと、その炎の道を通って、
我々がゆくよりも先に、こちらにやって来るものがあった
それは戦艦ほどもある船である

あ、あれは――過去のコスタールで聞いたことがある
まるでドラゴンのように巨大な海賊船、マール・デ・ドラゴーン!!
ふざけてんのか

いや、それはともかく
海賊船マール・デ・ドラゴーンは魔王の呪いによって永遠の封氷に閉ざされたはず
魔王を倒したことで魔力が断たれ、数百年後の今になって
ようやく氷が溶け切ったのだろうか
ていうか一緒に落ちてきてたんだ……
そういえば砂漠の大陸あたりで封印されてた気がする

矢も楯もたまらず飛び出し、海賊船に侵入しようと試――
怪しまれて落とされた
当然である
アイサツぐらいすればよかった


必死で人間であることをアピールしながら這い上がる
相変わらず全く格好がつかない主人公である


マール・デ・ドラゴーン
油断ならない雰囲気の、しかしどこか優しい眼をした、長い黒髪の青年
世界最強の海賊、その総領 名はシャークアイという

彼は僕の持つ水竜の剣を見て驚いているようだったが、
コスタール王からそれを託されたことを説明すると納得したようだ


――しかしその後、シャークアイの視線は剣から外れ、
それを持つ僕の手――正確に言うと、腕のアザに注がれていた


「……水の紋章」


彼がそう呟いた瞬間、右腕のアザが青く光り輝いた
同時にシャークアイの腕の輝きで、彼にも同じアザが刻まれていたことを知る

それは、水の紋章の片翼
僕の紋章の片翼と対になった、紋章の欠片
青い光は、二人が同時に手にした水竜の剣を伝い、次第に強く激しく、勢いを増していく


剣が落ちて床に突き刺さり、光が止んだ時、
二人の紋章は一つになり、僕の腕に改めて宿った
シャークアイは感情に表情が追いつかないのか、無表情のまま「そうか」と一言
そして、呆然と立つ僕の両肩に手を置き、かすかに口角を上げながら
「あなたが、そうだったのだな」
そう、呟いた

シャークアイ、改めマール・デ・ドラゴーンの総領は、
代々この“水の紋章”を受け継ぐ一族であるという
大地の紋章を胸に抱くユバールの民と同様、水の精霊に仕える流浪の民
それが義海賊マール・デ・ドラゴーンの正体だったのだ

では、産まれつきその紋章を持っていた主人公は――

「――まさか」

言葉の続きは、波の音に遮られた
いや、もう確かめなくても解っている
いま、眼前に立つ男こそが――我が本来の父であると


波に続いて聞こえたのは、それとよく似た流麗な声
水の精霊そのもののお告げだった
彼女は一行に「残る二人の精霊を探せ」と告げた
この封印の解除にはそれほどの力を束ねなければならないという事だ
かつて魔王に施された封印よりも段違いに強力な封呪である

言葉は交わさず、父、シャークアイと視線を交差させる
彼は頷き、床に刺さった剣を抜いて、僕に差し出した


水竜の剣は、
水の紋章は、
父から子へと手渡された
振るう剣閃は蒼く、白く、波飛沫にも似て宙空にひらめく


今、僕は
この物語の主人公として
高らかに宣言しよう



脱・凡人!!!!!!!!!!!!



こうなってはもはや怖いものなどないッッ!!
精霊の加護を受けた四人の神子のうち“水”の戦士、俺!
やばい! 負ける気がしない!



というわけで負ける気がしなくなった主人公一行は
砂漠の城に突っ込んで大地の精霊を召喚する儀式を探り、
シャーマンが地面に精霊の姿を描いている途中
「顔を忘れてしまって喚べない」とか言い始めたので
代わりに適当に書いたら意外とどうにかなった

でも召喚した精霊、左右のバランスが崩れてる
やっぱ反転してバランス確かめなきゃダメだな!


お次は風の精霊である
なんでも精霊像を完全な姿に戻さなければならないらしい
そのためには風のローブが必要らしいが
ただのぬのきれ重ねてそれっぽい形を作ったら意外とどうにかなった

風の精霊……3DSで超かわいくなってる!?
いや前のも結構かわいかったけど
あとさすがに死語だからかギャル語を使わなくなってる!?
……性格はそのままだけど
ともかく全ての精霊の協力を取り付けることに成功したッ!

あと3DS版だとセファーナさんが随分かわいくなってました
ここは全体的に可愛さが増す運命の地なのか



そして――
炎、水、地、風の精霊すべてが覚醒し、集結した力の奔流は、
闇の封印から全ての大地を解き放った!

しかし、精霊の力はそれだけでは留まらない
主人公たちと共に、四人の精霊はクリスタルパレス上空へと飛び
呼応するように現れた神に伺いを立てる


「我らが神よ、かの闇の世に精霊の源までも貶めた理由、お聞かせ願いたい」

――「必要の無いものは捨て置かれるが現実、此世に真、必要なのは神たる我の力」

「そも我らを、国々を闇に落とせしその所業、真に貴方の御力か?」

――「己が身を省みよ、そして再び闇の中で安らかな眠りに就くがよい」

「ならば貴方は! 決して神ではありますまいッ!」



迸る閃光
灼熱した大気は暴風を呼び
烈風は海洋を逆撫で波濤となり
波濤は大地を砕いて爆ぜる

十重二十重、神に叩きつけられた空間の歪曲は、やがて一つの形を取る
ゆがみ、ひずみ、うねり、にじみ、
世界に一つ落とされた虚構を、あるべき姿に戻してゆく
その姿は――天魔王、オルゴ・デミーラ……!


「成程――精霊とは、取るに足らん神の手駒と認識していたが……
 神の力の現身、か。些か侮ったわ……
 然し、その力すらも果てた抜け殻には、もはや我に触れる事は能わぬ
 今更、貴様ら木偶人形どもが何をしようと無意味に等しい!
 所詮、神の真似事など、魔力が戻るまでの戯事に過ぎぬのだからな……!」



その禍々しい緑の腕の一振りで、精霊たちは空間を掻き裂く衝撃に吹き飛ばされる


羊に轢き殺されたとは思えない威厳を放ちながら
天魔王は両腕を振り上げた
するとクリスタルパレスがタケノコめいてニョッキニョッキ成長
下の方に埋まってたすこぶるキモいタワーが現れたではありませんか!



見上げてたら上からじいさん落ちてきた
ことごとく唐突な奴である

しかし、じいさんに気を取られている間に、魔王はクリスタルパレス……
もとい、ダークパレスの中に消えた
それは、あの塔が本当の、魔王の本拠地であると言うことを示唆する

さあ、いよいよ最終決戦である
世界各地の人々は信じていた神が魔王であった事に戸惑い、
社会情勢は一気に不安定になりつつある
早急に決着をつけねばなるまい

そんなわけで、一行は反重力ジャガイモに乗って魔王城へ――
最後の最後までコレかよ!?
もっといい乗り物ください
せめて流体力学を考慮してあるやつ



ダークパレス
内部にラーの鏡が確保してあった
正体バレないようにするためだコレ
デミーラさんは今までの魔王たちに比べて随分と注意深い……
世界征服まであと一歩のところまで近付いただけはある


静謐な神殿のような区域を抜けると、地底に埋まっている部分……
まるで生物の内臓のような、悪趣味な空間に出る
さらにそこを抜けると、また妙に静まり返った部屋が開けた
水の精霊の加護を得てさらなる道を開き、先に進む


……ぼ、凡人じゃない感……!
やべえ水の精霊の加護とか使っちゃってる!!



本当は別に本人の加護とかではなく精霊に貰ってたアミュレットの力なのだが
まあ細かいことは抜きにしよう!


激流の洞窟――
ここは魔王城の一部ではなく、結界を抜けるために
水の精霊が造り出した空間である
その空間を抜けようとすると、
冒険の最初、聖者の像に捧げた剣にそっくりな剣が眼前に突き刺さった


海嘯《オチェアーノ》の剣……それは水竜の剣と同じ紋章が刻まれている、水の精霊の剣
水竜の剣が父のための剣だったとするならば、
この海嘯の剣は僕のための剣なのだ
直感的に理解し、その柄を握り、引き抜く
流れる水のように軽く、しなやかな刀身は、まるで煌めく水の流れがそう在る如く
空を縦に斬り裂いた
斬り裂かれた空間の向こうに見えるのは
深緑の魔竜――
天魔王、オルゴ・デミーラの座する魔空間の神殿



マリベル「もう ここまで来たんだから
  あとには ひけないわっ!
  ……て やっぱり ちょっと
  こわいよね……。
  ちゃんと あたしをまもってね。」



負ける気がしない
これは負ける気がしない

ていうかもう負ける方が難しい

オチェアーノの剣取ったらリレミトして他の防具も取ろうとしてたら
間違えてここまで進んじゃってリレミトできなくなった事なんか
すっかり忘れ去ってしまった
勝つしか無い
強引に進んできたからレベルも残りMPも足りてないけど勝つしか無い



「我は魔族の王にして、絶対無比の存在なりき……。
 万物の長たるは、我以外には無し。
 神に作られし木偶人形共よ、未だ其が解らぬのか?
 嘗てお前達が神と崇めし者は、我が永劫の闇に葬り去った。
 愚かなる者よ……そなたらに、我を崇める外、生きる道は無いのだ。
 我が名はオルゴ・デミーラ。万物の王にして天地を束ねる者。
 さあ来るがよい……我が名をそなたらの骸に永遠に刻み込んでやろう!」



骸に名前を刻みたがる魔王
ハラワタを喰らい尽くしたがる魔王くらいインパクト強いです
しかしこっちには勝利の女神ことツンデレ様がついている



戦いは熾烈を極めた

天魔王は強靭な深緑の竜の体躯が傷付くと再び魔族の男へと変貌し、
強力な魔法を使った攻め方に切り替える
唐突に「美とは何なのか教えてあげるわ!」とか言い出したけど
このゲームそんな話だったっけ……? まあいい考えるのはよそう(いろんな意味で)

魔法を相殺しようとも試みたが、さすがに魔族と人間では魔の力への親和性が違うため
若干ながら相手が勝ってしまう
故に相殺ではなく、同系統の魔力を撃ち込むことによる“増幅”!
加算された魔力は僅かに力のベクトルを変え、両者の制御の手を離れる
増幅された極大爆裂呪文や火炎呪文の威力を受け、神殿は次第に崩れてゆく


やがて業を煮やしたか、オルゴ・デミーラは再び身体を変貌させ、
あの醜悪な深緑の躯体を再び取り戻した
しかし先程の巨体ではなく、飽くまで魔族の姿を保ったまま、である
巨体から凝縮された体組織は、強靭な皮膚と筋繊維に変わる
びっしりと身体を覆う翠の鱗は、鋼のように硬質な――
――しかし、それを維持する魔力が切れてきているのか、一部が溶けて剥落していた


「往生際の悪い奴らめッ! だが、そろそろ終わりにしよう……!
 所詮、神が作りし木偶人形ッ! この俺様の敵では無いわァッ!」



取り繕っていた体裁が翠の皮膚と一緒に溶け落ち、
激情に任せて魔王の劣悪な本性が垣間見える
既に先程までの余裕は無い
それだけに、充分に油断無かった攻め手も更に切れ味が増し、
防護魔法による防御の上からも多くの体力を、戦う気力を削り取られる

その一撃を受けるたび――“勝利”を、疑ってしまう

こんな化物に本当に勝てるのか、と
この剣を振るう意味があるのか、と
圧倒的な力を見せつけられる度、自問してしまう――!

しかし、僕達は、剣を振るう手を止めることは無い
信じていたからだ
束ねることの力を
結束することの力を
諦観を踏み締め、その先へと歩く力を
――人間の、力を


「グゴゴゴゴ……我の身体が……身体が、崩れてゆくッ……!?
 なんだッ……木偶人形共ッ、この力は……一体何なのだッ……!」



零落した魔王は呻く


「それは」


――それは


「貴様には解るまい」


人の心の闇をのみ見て、利用し尽くしてきた魔王には!

人の心の光をのみ信じ、ここまで踏破してきた、ただの人間の力など、
言って理解できよう筈がない――!


どろどろと崩れゆく身体を引きずり、オルゴ・デミーラはそれでもなお、
骨の露出した腕を振り上げて殺意を振りかざす
その、おぞましいほどの生への執着は、やがて紫色の魔力の奔流となって周囲を包み始めた!

――暴走した魔力が、爆発を起こす――!

死なば諸共、と言うわけではない
奴のあの溶け崩れた赤い瞳は、眼前の生しか見ていない
自らを脅かす敵を、ただ倒すこと
ただそれだけの、単純な行動原理
結果、それで自らが滅び去る事になるであろう事を……もはや理解していないのだ


「おの、れェ……よくも、やって……くれたなァァ……許さぬ、許さぬぞォ……ッ!」


闇が加速する
あの躰に残されていた膨大な魔力が全て解き放たれ、
何の指向性も与えられないままに迸り、流れる

その呪文の名は――魔力解放呪文《マダンテ》
かつて魔法都市と呼ばれた伝説の都カルベローナにおいて研究・開発されたと言う
最強にして最後の秘呪文……!

だが――

「さすがは魔の王、散り際に考える事も同じか」

翳した手から伸びる青白い光によって、複雑な魔法式が円形に展開される

「対抗呪文“零の術式”――《マジャスティス》!」

青白い光の奔流が、空間すべてを埋め尽くすほど広がった紫紺の魔力に混ざり合い、
その魔力の因子全てに、別方向への指向性を与え、掻き消してゆく
かなり応用した呪文の使い方だが、あの大神官がやっていたのをしっかり見ておいてよかった

その呪文から放たれる凍てつく波動は、“あらゆる魔力を無に還す”

――これが、今まで出会った人々が、教えてくれた事
どんな絶望の中にあっても、希望への道を踏破するという事――!

跳躍、
そして盾を捨て、青く魔力を帯びて煌めく剣を両手で構える
まるで巨大な海《オチェアーノ》の波濤のうねりが、凝縮されてつるぎの形を取ったかのように


「覆滅のォッ!」

その後ろに三人の仲間を引き連れて、
押し寄せる海嘯は上天より地を穿つ

「クァドラプル・アルテマソード!!」


四つの刃閃がオルゴ・デミーラの身体を穿ち、
その傷の深奥から伸びる、白く眩い光条が天を貫いて、
溶け崩れた躯体を灼き尽くしていった――



――――堰を切ったかのように崩れゆく神殿から、僕らがどうやって助かったのか
詳しくは覚えていない
恐らく精霊たちか、もしくは本物の神か何かが手を引いてくれたのだろう
ただ事実だけを言うならば、
ぼろぼろに傷ついた僕達はいつの間にか天空の城ラピュタに立っていた

なんかメルビンが
「わしは本来、違う歴史を生きた者……ここで別れる運命で云々」
みたいな事を言っているがわりと頭に入ってこない

もう凱旋の乗り物が反重力ジャガイモなのはツッコまない事にする
よく見ると既にちょっと芽が出ている……日の当たる場所に置いといたからなあ……


あとグレーテ姫にちょっと迫られた
さすがシリーズ中でも女運が最悪な主人公……
まあ外の主人公と比べると不幸度がだいぶ低いのでよしとしよう




その後――


神のいない平和な世界にも、人間はまた慣れてきた

ガボはやっぱり木こりの手伝いをして森の動物達と暮らし、
アイラは相変わらずリーサ姫の教育係、兼、王族近衛兵だが、
グランエスタードの次期後継者となる予定すら出てきているらしい
メルビン……はそういえばどこいっちゃったんでしょうね?
僕とマリベルは退屈で平穏な村の日常にまた戻っていった

なんかシャークアイから海賊の時期総領にならないかと言われてるけど
海賊って何すればいいの? また前のコスタールの時みたいに海軍?


そんな事を考えながら漁師ライフを続けていたある日のこと
奇妙なものが網に引っかかったと聞いて、僕は船室から飛び出した

まさか、またあの石版が……?
思えばあの神殿の出自に関する謎自体は全く解けていない
この世界には、まだ何らかの秘密があるのか?

胸中にあるのは期待と不安
なんか無理を言って乗り込んできたマリベルと共に
様子を見に甲板へと上がる






キーファが引っかかってた




「…………」

「…………」

「…………」

「……石版は?」

「ごめん準備中に引っかかった」

「…………」

「…………」

「……あの、メッセージ……えっ……」

「…………」

「……冒険、行こうぜ!









 DRAGON QUEST VII
エデンの戦士たちとキーファ



     
edit

凡人とエデン以外の戦士たち

  1. 2013.04.27(土) _22:30:07
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
DQ7
その4


~前回のあらすじ~
 ソウカイ・ニンジャズの手練れ、ミニットマンとイクエイション。ニンジャスレイヤーを待ち伏せた二人のうち、イクエイションは真っ二つにされて絶命した。しかしミニットマンはパートナーの死と引き換えに、ニンジャスレイヤーの正体に迫るチャンスを掴んだのだ。



(詳しくはひとつめふたつめみっつめを見てくれたまえ)



さて、そんなわけで片乳なわとびマンをこっぱみじんにして
コスタールを救った凡人主人公とその一行

しかし気付けば我々エデンの戦士たちにも
「神の使いであり魔封じの力を持つ白狼の化身」
「神とともに戦った天空の兵団最強の英雄」
「神を復活させる使命を持ったユバールの神子」
そして「りょうしのむすこ」
という錚々たるメンバーが揃っており
凡人x3から始まったこの物語もいよいよ凡人が主人公だけになってきている

主人公という字を辞書で引いた後に自分の名前をそこに足しておきたい衝動に駆られた
“エデンの戦士たち”ってエデン(エスタード島)出身なの俺だけじゃねえか!!

ああ……バッツさんになりたい……
同じ凡人主人公でも、親父の「旅とかしたらいいよぉ!」とかいう
超フワフワした遺言に従ってたら、
お姫様(正統派)お姫様(クール系)お姫様(ロリ)に囲まれて世界救ってた
伝説の凡人バッツ・クラウザーさんになりたい……
うちの親父も暁の四戦士だったりしねえかな


しかし現在のところバッツさんとこの主人公とでは
同じ凡人とは言え、そのグレードの差は月とスッポンポンの中年男性
せめて中年男性に服を着せるため、僕も早く世界を救わねばなるまい!


とりあえず、このコスタールで全てのジグゾーパズルは完成した
しかし未だ魔王は滅びてはいない
僕らは「魔王によって封印され尽くした世界」を片っ端から取り戻したが、
その封印を各地に施した張本人とは一度も戦っていないのだ

崩壊の歴史はひとまずねじ曲げたが、魔王はまだ生きて、何処かに身を潜めている……!
それを完全に滅ぼさない限り、奴はまた勢力を再編成し、歴史は繰り返すだろう!


ならば行こう!
魔王に完全なる滅びを与えるまで、この旅は終わらない!



コスタールのカジノで夜通しパネルをめくっていた主人公は、
一念発起して立ち上がった!
そして流れるように100コインスロットの方に向かっていったッ!!



三日くらい後
カジノの景品に身を包んだ一行はよくわからない遺跡にいた
メルビン曰く、ここは神と魔王が戦っていた時代の名残であるという
当時の事象を知るにはやっぱり当時のものを調べるに限るよねってコトで来たものの
手がかりっぽいモノは皆無

そのうちだんだん飽きてきて、
古代文明の遺跡ってのがそれっぽかったからって理由で
聖風の谷で貰った神の石を使ってラピュタごっこを始める一行
父さんは帰ってきたよ!(漁から) よーし! 行こう竜の巣へー!




……いやー、まさかアレで本当に行っちゃうとは思ってもみなかった
「ラピュタは本当にあったんだ!」とか言ってる暇もありませんでした
何、この何の説得力も無く空に浮いてる神殿
世界中巡ってきたけど空にこんなん浮かんでることに今の今まで気付かなかった


というわけで全く実感なく天上の神殿へと辿り着いた凡人x1神の使徒x3
僕だけ場違い感がヤバい

しかもこの神殿の奴ら、
「さあ早く、残る神殿を浮上させるため台座へ!」とか「神の石の共鳴を!」とか
僕らが次やるべき事をちゃんと理解してここを訪れた事前提みたいな台詞ばっか言いよる
彼らの期待に満ち溢れたキラキラした瞳を見ると、
ラピュタごっこしてたら偶然着いちゃっただけだとかちょっと口が裂けても言えない

「あーうん、わかってたよ? アレでしょ? 共鳴をね、させるためにね? 神の石をね?
 あの……ンーフフの台座とかをね? アレして、ホラ、超イイ感じに、こう、バーっとね?」


みたいな事を言いながら必死で空気を読もうと試みる
もしもの時には最終手段バルスの準備をしつつチラッチラ周りを見て台座っぽいものを探し
それっぽい所を歩いては神の石を共鳴させ……どうやったら共鳴すんのコレ……?
汗ダラッダラ流しながら撫でたり回したり振ったり掲げたりしたらなんかどうにかなった
完全に挙動不審だったが主人公なので気にしない



超でかいジャガイモくれた
話が見えない
話がっていうかもう何もかもが見えない

ていうかこのジャガイモ空飛んでる
何コレ、反重力装置つき巨大ジャガイモ?
いや確かにこれなら全国ビックリ野菜コンテストにも優勝間違いなしだけど

完全に時間が止まったような顔してたら「くり抜いて乗れ」って笑顔で言われた
カルチャーショックにも程がある



仕方ないのでジャガイモに乗って帰った
色々なやる気を根こそぎ持っていかれたので家に帰って寝ようとすると
グランエスタードの王様がなんか呼んでいたらしい

せっかくなので城にジャガイモ乗り付けてやった
目撃者が全員楳図かずおの絵みたいな顔で「ウワ――――ッッ!!」って言ってる
これはある意味気分がいい
しかしバーンズ王よ、伝言ではなくわざわざ本人を呼びつけたからには
よっぽど面白い話じゃないと許さないぞ なんだってんだ


「あのさ、北西に化石の発掘現場あるの知ってる?」
「うん」
「これ秘密なんだけどさ」
「なに」
「掘ってたら魔王出てきた」




ウワ――――ッッ!!


あまりにも唐突にして予想外すぎる出現に
思わずこの主人公も楳図かずおフェイスになってしまった!

そのへんに埋まってるもんなの魔王!?
掘ってると出てきちゃうもんなの魔王!?

いや、どうやら正確に言うならば
「魔王の居城に繋がる神殿らしきものを掘り当ててしまった」らしいが
こいつァまさに「ここほれ王(ワン)王(ワン)」ってやかましいわ


ともかく、なんか唐突に魔王の元へ向かう方法が発覚してしまったので
なんかしっくり来ないながらもジャガイモに乗って急行する
カッコつかねえ――!!
もっとラーミアとかマスタードラゴンとかに乗って行きたいよォ!
こ、これが勇者と凡人という格の違いだと言うのか……



魔空間の神殿

化石発掘現場から地底へ地底へと下り、邪気の吹き昇る大穴を降りると、
どこか禍々しい石像と、夥しい量の魔物、そして真新しい人間の死体が一行を出迎えた
その先に見えたのは、今まで石版を嵌めこんできたそれと同じような一つの台座
迷いなく、今まで見つけてきた色の無い石版を嵌め込み、時の扉を開く

飛んだ先は、これまでよりも遥かな過去――
神と魔王とが、今まさに最後の決戦に出んとする瞬間だった

この世の全てを内包するかのような白い光
この世の全てを凝縮したかのような黒い影
両者がぶつかり合う度に、天は叫び、地は轟く
森羅万象に融ける鳴動は、刹那の残響にして久遠の絶唱
互いに叩きつける死の音色は十重二十重に連なり、螺旋に絡み合う因と果の交響曲を奏d


「ゴッド殿~wwwwwww待つでござる~wwwwwwwww」



じいさん出ました


シリアスだった空気が途端に凍りつきます
メチャ高次元だった戦闘が両者ビクッとして完全に中断しました
思わず横見るとこっちのメルビンはいたのでアレはどうやら過去のメルビンです
魔王を目の前にしてテンション上がっちゃったんでしょうか

「間に合ったでござるなwwwwww神いわゆるゴッド殿~wwwww
 拙者ホント置いてけぼりとか勘弁して欲しいのでwwwwwwwww
 一人で行くとかwwwww死にに行くようなもんですぞwwwwww
 んんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


みたいな事言ってメルビンは神と魔王の眼前でステテコダンスをはじめました
こ、これが真の凍れる時間(とき)の秘法か


と思ったら見るに耐えなかったのか神様がメルビン封印しました
封印は魔王の十八番かと思ったら神もできたようです
メルビンは
「んんwwwwww神wwww死ぬ気でござるかwwwwwいかんですぞwwww」
みたいな事を言いながら小さな石になって飛んで行きました


えーっと……

なんか“哀しい思い出を想起する顔”で見てますけどメルビンさん
あれでよかったんですかメルビンさん
神様さっきの封印が原因でちょっと魔力消耗してますよ
あっ負けた
捨て身の一撃だけ叩きこんで粉々に砕け散ったぞ神様
あの
メルビンさん



えっと…………。



神との死闘で消耗した魔王を倒すチャンスは今しかないッ!
あの神が生命を賭して、僕らのために残してくれたこの好機!
逃すわけにはいかないんだ――ッッ!!


……こ、これでいいっスかね? 主人公の役割、これでいいんスよね?



絶妙にしっくりこないまま、
海賊シャークアイの愛剣だったと言う“水竜の剣”で魔物たちを斬り伏せながら神殿を突き進み、
玉座の間へと辿り着く!



そして
一行の前に立つ、男があった

くすんだ銀髪は冷たい金属のように鋭く禍々しく、蒼白な肌はそれ自体が刃物を思わせる
体躯を包む血のように深紅いスーツは、ぬらりと悪趣味な光沢を返し、
大きく裂けた背中から一対の黒翼が伸びて、ばさり、と空を叩いた
三つの瞳は沼底のように淀んだ紫紺
脚の先端についた強靭な蹄は、硬質な床を打ち鳴らし、
まるで死を運ぶと云われる蒼馬の如く、
悠然と、影は立っていた
その魔族の男は、満身創痍であった
然し
その魔族の王は、泰然自若としていた



「神の作りし木偶人形よ……
 其の身に宿りし命を投げ打ってまで、神に恩義を果たすと謂うか?
 我は倒れぬ。我は死なぬ。我こそは万物の絶対的存在なり……。
 我に従うこそ、誇りなり。我に逆らうこそ、過ちなり。

 木偶人形よ……其の、愚かなお前達に、今一度、考える時間を与えよう……
 夫々(それぞれ)の生ける場にて、苦痛を受け入れつつ人生を閉じるのもよい……
 ……今すぐ、この場で死ぬもよい。

 さあ、選ぶがいい……!」



なんか威厳出そうと必死ですがシリアス感が全然戻って来ません
キタキタ親父がいるパーティの苦悩を初めて知りました
後から知ったんですがステテコダンスは神様直伝らしいです
セーブ時に祈るのやめようかな


魔王は三つの瞳でこちらを見下ろしたまま、本当に手を出してくる様子は無い
この目――戦えば負ける、とは――恐らく思っていない
それは身の危険を察しての交渉などでは決してなく、
「傷つくのが解っていて、わざわざ割れた硝子を踏みつけて歩きはしない」
ただ、それだけの事に過ぎないのだろう

――だが!

「愚問! 死ではなく、我が生を以て! 貴様に亡びの楔を打ち立てるッ!
 神の為などではない、歴史の為でも、世界の為でもない――
 ――僕の中の全裸中年男性に服を着せるためにッ!!

「何それっ!?」



その他五人(魔王含む)が綺麗にハモった
ん、五人……? なんかうっすらキーファが居た気がするがまあいい

気を取り直して、魔王は精一杯のシリアス顔でなんかそれっぽい事を言う
けど正直もう無理だと思う


「愚かな木偶人形よ……
 お前達の命は何処まで行ってもお前達のもの……
 神のために使うべきものではない……
 我の言葉の意味……死を以て知るがいいッ!!
 我が名はオルゴ・デミーラ! 万物の王にして天地を束ねる者ッ!」



「イヤーッ!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」



魔王倒しました
オルゴ・デミーラは羊に轢かれつづけると死ぬ

しかし体内からでっかいムカデみたいなのが出てきた時は焦った焦った
どう考えても本人より体積ありそうな寄生虫いた
何か食べるときはちゃんと火を通そうね



と、言うわけで
ムカデ退治が終わったので神殿を後にしました
害虫はちゃんと駆除しておくに限ります
ところでここにはなんで来てたんだっけ?



戻ってきたら、何やら以前マーディラス城でグレーテに依頼していた
天下一武道会の開催がいよいよ迫っているようです
えーっとそんなの依頼してたっけ……
まあいいや面白そうだし!

そうと決まれば、まずは使用武器の登録をしにショップを巡ろう
そして当日にはディアスの剣が見つからなくなろう


と思ったら、どうやら主人公たち一行は参加できないらしい
なんでも「使用武器は楽器類のみとする」という制限があるようで、
楽器が装備できない僕らは観戦する以外に無い
さ、さすがは音楽の都マーディラス 発想の規模が違う
参加できないのは少々つまらないものの、
バイオリンボンバーとかピアノミサイルとか
愉快な技が飛び交う戦いが見られそうなので許す


さらにグレーテは僕らが持っていた大地のトゥーラに目をつけ
それを会場の床に突き刺し
「使いこなせる者はこれを使用してよい」とした
そう、大地のトゥーラはいわゆるエクスカリバー的な「自ら使用者を選ぶ」楽器なのである
ところでアレなんで持ってたんだっけ……? まあいいや

幾人か、戦いの中で大地のトゥーラを引き抜こうとする者もいたが全員失敗
いや刺したのはグレーテさんだったので頑張れば抜けると思うんだけど
どういうわけかさっぱり抜けず
これ誰も抜けなかった場合僕らにも抜けないのではと嫌な予感がよぎる


大会はマーディラス一の弾き手であるヨハンが快進撃を見せる
相手の三節クラリネットを弦で絡め取り、サブ武器のリコーダーをもそれで受け止め
そこを支点に空中回転し、慣性を乗せたトゥーラの一撃をヒットさせた時は会場中が沸いた

そして最終的に彼が優勝するかと思いきや
決勝戦で変装したヨハンの師匠に倒されてしまったようだ
なんかこの展開見たことある気がする

しかし、ヨハンの師匠は弟子の実力を認め
刺さりっぱなしの大地のトゥーラを指して
「お前ちょっとアレ弾いてみ」みたいな事を言ってきた
するとなんということでしょう
誰にも引き抜けなかったトゥーラがするりと抜けたではありませんか

では奴が……奴が伝説の勇者……!!
あれっこんな話だったっけ?



そういえば大地のトゥーラを弾ける奴は「伝説の弾き手」として
死したる神の復活を担う使命があるとかないとかあっても首だけないとか……
アイラが「伝説の踊り手」らしいので完全にメンツは揃っている
ちょっと気にしてみてもよさそうだと思いユバールの族長の所へ行ってみる



神が復活した
どこまでも急である
なんでも前回失敗して「今はその時ではない」とか言ってたのは
単に時間帯の問題であり、夕方あたりに改めてやってれば普通に復活してたらしい
どこまでも古文書を読み間違えてるぞ旧族長


守護者たる神の復活は全国の人々に明確なヴィジョンとして届き、
永久の平和を示す声は全ての者が聞いたと言う
その姿を脅かす魔王はもう居ない

これで真に「世界を救った」と言えるだろう!
バッツさんと比べて月とスッポンポンから月とスッポンくらいにはなれた気がする
指出すとスゲー噛み付いてくる高級食材、俺!
うなりをあげる滋養強壮作用ッ!



……そんな主人公嫌だな……
落ち着いたらもうちょっと上を目指そうと思った


しかし今はひとまず神復活の宴を楽しむとしよう!
マリベルは「魔王を倒して神を復活させる」なんて愉快なイベント、
自分も参加したくて仕方なかったらしく残念そうにしていたが
安心しろ、
もっかいやる




平和になった世界で――

ガボは森で木こりの手伝いをしながら動物たちと暮らすこととなり、
アイラはエスタード城でリーサ姫の教育係と王族近衛兵に就任、
メルビンは本来の居場所である神の元へ戻り聖騎士となった
僕とマリベルは何も変わらない日常に再び戻り、
石仮面は静かに時を待つ




(つづく)



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具現化中

  1. 2013.04.21(日) _02:41:00
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
DQ10

183.jpg
ぐうぐう ねむっている

4月のようせいさんイベントで入手した桜花シリーズの家具が可愛いので
サブのエル子が気に入りました。ベッドとランプ。
ちょっと自宅のグレードが上がった気がします。気がするだけ。



184.jpg

椅子と机とドレッサー。



185.jpg

装備の見た目合成と色変更ができるようになったので。
なんとなく学生服っぽく。赤いプリーツスカートは正義なんですよ!
そして貯金は使い果たしました(死)
黒染料……高ェよ……!


186.jpg

いまのところスカートは2パターンから使いまわしてます。
(足パーツは魔法戦士団ブーツにしようと思ったらレベル足りなくて死)

もう2パターンくらい欲しいデスね。
装備で外見変わるゲームは大体こうなります。




テリワン3Dはわりとランキングで2000位くらいが安定してきました。
趣味モンスター使いつつ弱点をカバーするならまだしも、趣味x3の構成なので
さすがにこれ以上はわりときびしーですねー……。



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Another Holy War

  1. 2013.04.19(金) _11:46:14
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
180.jpg

チェスやってました。
チェスです。
どうみても。




181.jpg

後ろ向いてる奴ら。
チーム・魔戦士と米陸軍兵士。

別名、「こんなハドラー親衛騎団は嫌だ」。


銃を持ってても素手のヒュンケルにポッコンポッコンやられていきます。








182.jpg

今弾もアルカが当たったのでサティスファクションしました。
ろ……ロリ化している……ッ!

ていうかいきなり七魔王全員やられちゃってますけど大丈夫なんですかコレ?
前回のキャラがどれくらい出てくるのか気になります。



しかしもう神羅も九シリーズ目ですかー。
結構続いてるなーと思いつつ、もっと売れればいいのにと常々。
……いや、売ってる場所少ないんですよ。マジで。マジで。







179.jpg

サフォー/Sapphor

小学生の頃の創作に登場するキャラ。
ルクレーン星系第三惑星ジェリアの住民。
サファイアの守護石を持つ聖剣士であり、瑠璃の聖剣士ラピスの妹。

姉とは違って明るく騒がしい。慎重さ皆無の突っ走りたがり。ちゃらけ屋。
アホの子かと思えば、天性の勘――情報の取り込み・処理能力に優れ、
水のように冷静かつ柔軟に戦うタイプ。(知識や知恵はやっぱり無い)

水属性の魔法を得意とし、多くは体内の水分を操作して肉体強化を行い戦う。
水分操作による動作補助は筋肉そのものの伸縮ではないため、超再生せず、
いくら激しく戦ってもあまり筋力は成長しない。
また、細胞内部や血液中の水分などを操作して無理矢理身体を動かすため、
肉体の耐久限界を越えた圧力で動かすと、細胞壁や血管壁、皮膚などが破れて
わりと大惨事になる。
他人の水分は虚数抵抗が大きいため普通操れないが、
ガチで全力使い果たせば,体内の水分を加圧沸騰させて体積を増加させ、
内部から敵を爆散させたりもできるらしい。
応用して簡単な回復魔法も使える。

竜神信仰(ドラゴニズム)の総本山である国(名前忘れた)において、
白竜派・黒竜派共に管理する役割を持つ家系(名前忘れた)に産まれる。
白竜の神子ディアンの失踪を受けてラピスと共に捜索の任に就き、道中でクリスと邂逅。
生体管理端末ベルフェリアとの戦闘に半ば強引に首を突っ込む。
本人の信仰心は別にそこまで高くない。


ものっそい昔のキャラなんで必死にデザイン思い出しながら描きました。
設定は覚えてたんですけどねー。


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The Wind Blows

  1. 2013.04.16(火) _20:33:26
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
グッモーニンエブリワン!
わたしです。







テリワン3D
とりあえずパーティが完成しました



◆プチットガールズ(行動順UP)
 エルギオス(やけつく息、輝く息、凍てつく波動、メラガイアー)
 最強VS体技(マジックバリア、各呪文耐性+、白い霧、体技予測)
 守備SP
スモールボディ・超行動早いで初手やけつく息を撒くくらいしか考えつかなかった
しかし耐性は犠牲になったのだ
赤霧撒かれたら白霧で上書きを試みる 等速のマインド撒きとかには注意
一応手持ち無沙汰になったら輝く息で攻撃には参加できる
デメリットスキルは挑発 動きは止まらないがたまに愉快な威力が飛んでくる


◆カカロン(全ガード+)
 キラーマジンガ(海破斬、各種斬撃)
 JOKER(マヒガード+、つなみ、ハッスルダンス)
 攻撃SP
 守備SP
ヒャド・吹雪ブレイクと確定二回攻撃を活かしたアタッカー
基本は海破斬、無理ならつなみで 一応ハッスルダンスも可能
二枠以上には天衣無縫斬とかの方がいいかも
デメリットスキルはダメージ増ボディ さほど気にならない


◆魔戦士ヴェーラ(全ガード+)
 メタルハンター(バイキルト、魔神斬り、天衣無縫斬、メタルキラー)
 最強VS踊り(マインド・混乱ガード+、マジックバリア/ヘロヘロ前止め)
 守備SP
サポーター兼アタッカー マジックバリアやバイキルトをかけてから適当に
魔神斬りやカカロンとの天衣無縫斬x2でメタルとか三枠とかをとにかくどうにかなんとかする
デメリットは取得していない



趣味に疾走したわりには意外と戦えてます。
三枠にはまだ弱いのでもうちょっと考え中。




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THE MINSTREL

  1. 2013.04.14(日) _09:39:22
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
【神の星】の更新作業をしてました。
更新ログをここにも書いてくかどーか迷ってます。
どーしよかな。

とりあえず今回は【体技】の更新でしたが、
全体的にダイが大冒険しそうな感じになりました。
遂に天地魔闘の構えまで出てしまった!
既存のアバン流刀殺法に加えてこれでダイ大ごっこが捗るぞ!!!!!



本日はおでかけです。どこかへ。
みんすとれる。


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アース・ウィンド&ファイヤーの、ファイアーの方。

  1. 2013.04.11(木) _10:15:58
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
眠気って怖いですね。



いや、スープをですね、作ってたんですよ。
もうね、ゼボットが死んだことに気付いてないエリーかってくらい作りまくってたんですよ。
野菜がたくさん入った、栄養バッチリなスープを。
二徹目の頭で。


調味はね、わりと完璧だった。
これならゼボット元気になるわーって思った。
でも飲んでみたところ、野菜の臭みがちょっと抜けてなくてですね。
あーそう言えばちょっとプロセス飛ばしたんだったーって今更思い出したわけです。
これね、徹夜の怖いところですね。
頭働かなくって、答えを出すのが遅れるだけじゃなくて、間違えたことに気づかない。
ちょっと“煮込み足りない”感じになってたんです。


まあ、この程度のミスなら、また煮込めば済む話ですよねって。
いつも多めに作るもんで、まだまだ余ってたスープを火にかけたんですよ。



でね、ガンダムに乗っちゃったよね。
PS3つけてね。


いやー乗った乗った。モビルスーツ、乗り継ぎに次ぐ乗り継ぎ。
JRで同じ道を通らないように一駅区間を超遠回りして移動する鉄ちゃんくらい乗り継いだ。
「アムロ、行きまーす!」っつったきり、140円の切符を手にしてJRぐーるぐる。


でね、「アムロ、ふりむかないで」とか歌われてるけどね。
行く前だったら、振り向いた方がいいです。はい。
戸締りとか大事だし、あと鍋が火にかけっぱなしだったりするから。
振り向かないまま行っちゃうと大惨事おきるから。



まあ案の定、焦がしてましたね。
焦がしてたっていうか、もう、焦げがメインに取って代わってましたね。
「野菜が焦げてる」とかじゃなくて、「焦げ(ex.野菜)」みたいな。
あれはもう、純粋な炭でした。
昔の面影、なし。
「ねえねえおじちゃん、昔は野菜だったってホントー?」って子供に声かけられたら、
「……昔の、話さ」って遠い目をしちゃうくらいの元・野菜っぷり。
あれだけいた個性豊かな面々が、今や一様に炭。
確かにみんな平等にはなったけど、なんて寂しいんだろう、この光景は。
人間も平等を実現するにはみんな炭になるしかないんだろうね。

とまあ、そんなわけのわからない現実逃避をしながらね、
とりあえず少しずつ冷やそうとコップの水を鍋に注いだよね。
すげー音した。
ジョジョみたいな擬音した。文字で表すと「ドジュバアァーッ!」だった。
ライデンフロスト効果が発生したあと、一滴残らず蒸気になったよね。
もうね、量子化。GN水蒸気。
お前がガンダムだ。


いや、しかしホント、炭の量ハンパない。
もうこの鍋、このまま炭鍋として使えねえかな? ってくらい。GN炭鍋。
「火の手が上がらなくてよかった」とかじゃない。
たぶんね、ちょっと上がってた。
鍋にかぶせといた蓋の内側、ススで覆われてた。
犯人が火じゃなきゃ、まっくろくろすけ居る。
僕の目の前に大量発生してる炭臭いまっくろくろすけ以外にも居る計算になっちゃう。

気付かないうちに台所にディエス・イレ訪れてた。
神様がもう、うちの野菜を裁く裁く。
「ものみな火の池に投げ入れられたり!」っつってね。
で、そんまま気付かないうちに最後の審判終わってた。構成物質が燃焼しきってた。

ねえアムロ、これから僕らはもうちょっと振り向きながら生活しよう。
ムーミンくらいこっち向いてこう。恥ずかしがらないで。




みなさんはくれぐれも、徹夜からくる頭のボンヤリにはお気をつけください。






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Nameless Shadow

  1. 2013.04.10(水) _04:19:44
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
174.jpg

名無子ちゃん。
魔術結社ネームレス・シャドウの創始者。

包帯を外すとこんな感じになります。一気に普通っぽいおねーさんに。
アホ毛のハネ具合は無邪気さを表すメーターなんだッッ。

何があっても慌てない。ウツセくんとかよりも遥かに人間離れした精神性。
突然抱きついても「きゃーっ」つって抱きつき返してくるタイプのキャラ。
たぶん常人には攻略不可能だと思います。

“黒神”(=鐘の守人ロアの現身)一族ではないのですが、先天的・後天的な異常性のため、
下手をすると“ロア”の力の行使よりも高度なS.U.N.S.干渉をしてくる。
いわゆる“裏技使ってバグらせたキャラクター”。
こういうのを優先的に抹殺するために、黒神は存在します。異端殺し。


年齢は西暦2015年の段階で23歳。まだ若いんデスよ。まだ。(強調)








サダメノハテ、更新しました。
二話更新です。
ほんとは一話分書いてたら伸びに伸びて三話分になっちゃっただけです。
内容的にはここまでで40話のつもりでーしーたー!!

第41話『IN FUTURE』
第42話『Destined Marionette』

とりあえず、これで第三幕の二章が終了です。

戦場は『カバー命』だ、ってマーカスが言ってました。
全体的に戦闘描写がローカストが攻めてきた時みたいなアレです。
ギアーズオブウォーです。
たぶん最初に投げ返したグレネードで真っ先にローカストホール潰した。


ここで使われているアサルトライフルの弾は、
現代で言う5.56mmNATO弾相当のものと思ってください。
技術の進化でもうちょっと強いかも。

市街地戦闘用なので、『反動が少なく』『連射性に優れて』『たくさん弾が持てる(軽い)』
そんな三拍子揃った弾薬が使われていました。
短距離戦では有効なものの、鉄板などに対する貫通力の無さはちょっとアレ。
でも強い弾薬は市街地だと使いづらいのだ。

僅かでも金属製の本棚x2なんかで防げたのはそういう理由でした。
まがつーは気付いてたから棚を使ったのです。


そして登場、シュウ・ガルネリウス(爆笑)。
今更ながら、すごい名付け方をしてしまった……。
日本のメタルバンド、Galneryusのギター、Syuが元ネタです。
後ろから回り込もうとしてた別働隊は彼がなんとかしてくれました。



戦闘ヘリってのはなあ!
どんだけ強くても墜ちるもんなんだよォ!!
(ハリウッド脳)


『墜落したヘリのプロペラが、
回りながら地面に当たってバキバキになる』
シーンが好きです。
いろんな映画で見ますコレ。

キングレイヴンもどんどん墜ちますしね。ギアーズでね。今回全体的にギアーズですねホント。
もういっそブルマックとか出せばよかったかな。


でも「生身の少女が空中で戦闘ヘリを叩き落とす」ってのはロマンから来る描写です。
俺が……俺が対空ミサイルだ。(物理)
ああさっきまで少しはマトモに銃撃戦とかしてたのに。


そしてここでようやく本格的に登場したコキュートス。
ブラインド・ガーディアンは、実は一番最初の“過去への追憶”で登場してたり。
指向性反作用シールドもここでちゃんと展開してます。長い前フリであった。
サンドラが乗ってる円盤はドラゴンフォース。
これも第一部で名前だけヘイト君が言ってました。


次回からは第三章。
ライトとリミルがどうなっちゃってるのか気になってる方もいるとおもいますが、
次は聖とルナに視点が移ります。
がんばれ女の子。
石仮面は静かに時を待つ。ごめん嘘。待たない。





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ファンタジー世界に普通の学生が転移して魔族と戦ったりする話

  1. 2013.04.05(金) _12:41:58
  2. メイジももんじゃ
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【模索/イメージスケッチ】



 閉じた瞼の隙間から溢れ出さんばかりの光に、思わず両手で顔を覆った。

 ――追憶はいつも、この非現実的な光景から始まる。

 光が止んだ事を悟り、恐る恐る手を下ろせば、まるで手品師が腕の一振りでコインを消してしまうように、今まで眼前に広がっていた日常は消え失せていたのだ。
 しかし、消えてしまったものをドヤ顔で胸ポケットから取り出してくれる手品師は、ここには居ない。
 ここに立っている俺は紛れもなく、何の変哲もないただの高校一年生であり――俺の常識感覚が本当に正しいのならば、この広大な草原は、帰宅途中の高校生がフツーに立っているべき場所ではない。
 だってなんか、空にドラゴンとか飛んでるもん。
 もしこれが悪質なドッキリか何かだとするのなら、他人を瞬間移動させる技術の完成という大ニュースを見事に見逃していたことになる。
 そうでないなら、何だろう。天罰の類だろうか。先日、家で飼っている犬にマジックで眉毛を描いたのが、犬の神か何かの逆鱗に触れたのかもしれない。犬に鱗は無いけど。
 にしても、何の説明も無しとは昨今珍しい程に不親切なことだ。フィールドに放り出すんなら、チュートリアルくらい置いておいて欲しいものである。“星をみるひと”じゃないんだから。

 ……なんて、現実逃避に近い思考は、そろそろ打ち切るべきなのだろう。
 とは言え、調べられそうなものが草くらいしかない現地点では、途方に暮れる以外にできる事もない。かと言って、この得体の知れない世界を一人で歩き回るのは無謀と言う他ないだろう。
 答えを決めあぐねているうちに、背後から響いた声が一つ。

「お兄さん、誰?」

 喫驚して振り返れば、丸い瞳をまっすぐこちらに向けて、小柄な少女が立っていた。
 ――ここに来てからの反省点は数あれど、記念すべき最初の失敗はこれだった。曰く、“知らない人についていってはいけません”。各家庭のお子さんには、よく言い聞かせておいて欲しい。

 どういうわけか流暢な日本語を話す彼女に案内されて、付近にあった村に到着した俺は、親切な村長さんの家に少しだけ厄介になることにした。
 そこで、この世界における様々な事情を知ったわけだが――“魔王”によって統率された“魔族”の軍勢が、人間たちを脅かしていると言う、今や化石を通り越して石油になっていそうな典型的な設定は、お約束というか何というか、知って数日もしないうちに俺に――と言うか、よりによって俺のいる村に牙を剥いたのだった。

 多分、舞い上がっていたんだろう。退屈な日常を切り裂いて現れた非日常と言うものに。
 まるで物語の主人公にでもなったつもりで、勢いのままに、死んだ村人の剣を取った。

 ――記念すべき最後の失敗は、これだ。曰く、“もうちょっと冷静になれよ”。たった数日世話になっただけの人が殺されただけで、簡単に激昂してしまうなんて、なんと愚かしいことだろう。
 “これ”を見られるのは人生でたった一回しかない機会だというのに、後悔やら反省やら、そんな事ばかりが浮かんでは消えていく。

 ワンパターンで味気ない走馬灯が終わる頃、顔を覆っていた両手は力なく地面に落ちた。
 照り返す刃の光は変わりなく眩しいが、いくら力を込めようとしても、その腕はもう動かない。
 その躰は、もう二度と動かない。


 *


「あれー、またダメだ。おっかしーなァ」

 ごちゃごちゃと、お菓子の空き袋やらチューハイの空き缶やらが散らかった部屋で、女は呑気な声を上げた。
 その後ろで、燃えるゴミの袋を縛っている男は、この部屋には到底不似合いな、執事風の格好をしている。

「やっぱやり方が悪いのと違いますかね。落とす場所変えてみたらどうです?」
「んんー、最初のうちは色々変えてたんだけどー」
「もうなんかリセットマラソンみたいになってきましたもんね」
「確率の問題じゃないのかなぁ」

 不満気に口を尖らせて、猫背の女はキーボードを叩く。モニターに表示されていた“1058人目”とラベリングされた実験記録の末尾に、“失敗”の二文字が追加された。

「あとは、やっぱりこの方法自体が向いてないとか」
「うーん、地球人の、特に子供を引っ張りこむと大抵の問題が解決したって話がいろんな本に書いてあったから、信頼できると思ったんだけど」
「いや、だから最初に僕が言ったとおり、全部フィクションなんじゃないですかそれ」
「私もそんな気がしてきた」

 冗談めかして言いながら、女はキーボードを叩き続ける。
 モニター上に新しく展開されたファイルの冒頭に、小さなゴシック体で“1059人目”と書き込まれた。


 *


 地球上の各地において発生した“十代の少年・少女たちが同時多発的に行方不明になる”という一大事件は、全国を震撼させた。
 「目の前で煙のように掻き消えた」なんて証言までもが出てきてしまったのだから、尚の事だ。
 何らかのトリックを使った大規模な組織による犯行か、単独犯による事件が相次いでいるだけなのか、はたまた人知の及ばない現象が実際に起きているのか、真実は全くもって不明。
 ゴシップ誌の中には“現代の神隠しか!?”などと楽しげに煽るものもあり、社会不安は増大の一途を辿った。
 また、事態が長く続くと、便乗犯の出現も多く取り沙汰されるようになった。今なら神隠しのせいにできる、こうも対象が多ければ捜査の手は自分まで伸びないと思った――捕まった犯人自身がそう陳述する、無関係な児童誘拐事件もまた、爆発的に増加した。
 民衆の不安は、治安悪化を招く。国民の負の感情は高まりつつあった。

 そんな折、であった。
 とある物理学者が、誘拐現場と推測される座標から、特殊な放射波形の残滓を観測したと発表したのは。

 それから、延々と続く難解な説明を理解できなかった一人の新聞記者は、彼の話を打ち切って、空気の読めない質問をぶつけた。(そうしなかった周りの記者たちも、内心「よくやった」と思っていたに違いない)

「この発見は――」

 学者は、いかにも不機嫌な心境を声に表しながら、出来の悪い弟子にそうしてきたように、呆けた顔の記者達を一瞥する。
 そして彼は、散々続けた説明を、改めて一行に要約した。

「干渉可能な異世界の存在を予言するものである」

 民衆の不安が向けられるべき矛先は、今、示された。
 世界間戦争の引き金に掛けられた指は、もう、外れることはない。




(たぶんつづかない)








よくある異世界転移モノファンタジーを書こうとしたら案の定途中でSFになったでござるの巻




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ドラクエの合間にドラクエやる感じの生活

  1. 2013.04.04(木) _06:18:10
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
テリワン3D

キャラバンハート時代からカカロンさまが好きなんですけど(羽がようせいさんっぽいから)
ステータスが中途半端でどう育てていいものやらよくわかりません。
ヒャド・吹雪ブレイクがあるので大魔王ゾーマのマヒャデドスとかがやく息、
キラーマジンガの海波斬で各種メタに強くして、適当に耐性つけるといい感じでしょーか。

ユニット一体をどう育てるべきか、みたいなのは掴めてきたんですけど、
パーティの組み方、全員での役割分担とカバーのし合いとなるとまだピンと来ないです。
環境トップとかよくあるコンボとか意識して対策しつつこちらの戦法を通す、ってノリなので、
カードゲームのデッキ組んでる感じに似てますね。



DQ10

172.jpg

べ、ベラ! ベラじゃないか!
小説版だと喋り方が変なベラじゃないか!
PS2版では裏技を使って最後まで連れていけるけど永遠にレベル7のままだから
種を全力でつぎ込まないと全く使い物にならない残念な妖精
ベラさんじゃあないかーッ!

てなわけで、
春のイベントをこなしてきました。

妖精界! DQ5幼年期の、あの妖精界ですよ!!
「キラーパンサーを連れた子供」の話とか聞けて感動。
成長したザイルとかいますし。ていうかお前まだ半裸で覆面なんだ
DQ5では青年期後半でザイル仲間にしてもまだ子供の姿なんで、
この世界ではミルドラース撃破から非常に長い時間が流れているようです。

しかもポワン様に命じられて、今度はベラが春風のフルートを使い春を呼ぶ!
長い時が過ぎて、ベラもフルートを扱えるようになったとのこと。
次期女王とかそういうアレですか。仕事が増えるよ!やったねベラちゃん!

173.jpg

宿屋の風呂につかってる骨も健在。
健在といっていいのかどうかは微妙だけど。骨だし。





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それ 言いすぎ

  1. 2013.04.02(火) _06:44:35
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0
DQ7……は、アイラが仲間になるあたりまで進めたところで
「別データでやりたーい」と言われてホイホイ引き渡してしまいましたので
こんなこともあろうかと買っておいたテリーのワンダーランド3Dをはじめてみました。


リメイクと言うか、システム的には完全に別ゲーですねコレ!
でもこれはこれですげー面白いです。
思わず仲魔超強化しちゃって闘技場DランクからSランクまで吹っ飛ばしました。
やるじゃん黒龍丸……。


クリア後の追加シナリオとかも、ミレーユや元敵国の王たちと
共闘するなんてなかなかアツくていいですねー。
特にリメイク前だとミレーユのその後について何も語られなかったので、
この追加シナリオは嬉しいです。

対戦ガチ勢になりたいところだけど、
多分考察してる間にネタに走り始めるんだろうな!



ちなみにエースはプチットガールズ。

170.jpg

ちまちましててかわいーんデスよ……。
こんなgdgd妖精s、使わないハンド・イズ・ナッシン。
弱いけど。
総合能力608種類中553位とかいう有様だけど。


ちなみに材料のじごくのマドンナは総合能力53位。

なんじゃそりゃあッ

なんじゃそりゃあ――ッ









171.jpg


(微妙に)無表情じゃない無表情系主人公。
聖は進行に伴ってだんだん笑顔が自然になっていきます。



ひじりんは最初期の設定では、
「異能を得るが両親をやむなく殺害、殺人者として追われ放浪する」という設定でした。
主人公じゃなく脇役だったし。殺したの親ではないけど境遇はヤモト=サンみたい。

で、世界観とか色々テコ入れした時に、全体的に手直しされ、
「崩壊した未来の日本で、平和な幻覚を見せられている一市民」という設定に。
この段階に来ると、もう結や兇闇と友達でした。
この時のまがつーの偽名は螢一じゃなくて黒神黒乃(くろの)。
薔薇十字団は“怪異事件調査組織”。名無子は最初ここに所属している設定でした。
敵も“亜存在”という名前は共通でしたが設定は全く別物。

で、いろいろやってるうちに世界観の調整と統合が終わり、
クロノブレイクを含めた作中時系列が確立して今に至ります。
思えば随分変遷してきたなあ。



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