人生、それはわからん

最後から二番目の虚妄

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悲しき蒼穹を翔ける/Falcom Sound Team J.D.K.

  1. 2009.12.17(木) _10:48:56
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:3
DQ7 その3
~今までのあらすじ~
じいさん出ました


 

プロビナ
なにやら村の中がどこかピリピリしている気がする
これは多分まだ何も起こっていないんじゃなくて
隠されている事件があると思い早速情報収集タイム

ってなんか意外と早く情報が見つかった
どうやらこの町は聖なる黄金の女神像のおかげで魔物を寄せ付けなかったのだが
強欲で有名な武力国家ラグラーズの王様が「それ欲しい」って言ってきたので
現在この村はチョーMK5(マジで開戦五秒前)らしい
何が武力国家だぬまうおポケモンみたいな名前しやがってキモクナーイ

黄金の女神像はすっげえ素晴らしい神父様が流れ着いた際に持っていたものらしい
その神父様は記憶喪失で、ここに来たときも傷だらけで倒れていたとか
しかし教会まで行くのにドラゴンが出る洞窟を通っていかなきゃならんのはどういうことだ
女神像の聖なる力ってのは土壁に阻まれるんだろうか

そんなこんなで教会
ああ、あれが問題の女神像か……すげえコレ本当に黄金だ絶対高く売れる
神父と村長、その息子ラズエルの三人で話し合っていたようだが
ラズエルが「こんなものがあるから……!」とか言って女神像を持ち出してしまった
あれっ普通に渡しちゃうの?
と思いきや、神父さんが声をかけてきた

「女神像はどうなってもいい、ただラズエル君が心配です……
 早まったことをしないよう、追いかけてくれませんか」

常に物腰穏やかに他人のことを考える……こいつ、できる……!
今回はその人格に免じて、自分で行けよとは言わないで追いかけてやろうじゃないか

だがしかしでっかい黄金の女神像抱えながらすげえ速さだラズエル
世界新も夢じゃない

頑張って追いかけるも村を出るまで追いつけず、
途中で武器屋のオヤジに「我が家秘伝の剣だ、使えッ!」とプラチナソードを貰い受ける
宿屋のオヤジは「家族を守る」と言って単身武装して扉の前に陣取っていた
なんかここの村人にはやけにカッコイイ奴が多い

そしてやっと追いついたと思ったら、橋で対峙する一個師団に匹敵する軍隊vsラズエルx1
どうみても勝ち目ありません本当にありがとうございました
仕方ない、俺達がコイツらギガスラッシュで一掃したあとラグラーズ国とやらを叩き潰そう
そんで代わりにそこの王様になってやる(メルビンが)

だが、剣に手を掛ける前にラズエルは女神像を大きく掲げ、

「こんな……こんな物が存在するから……っ 人間同士の争いが無くならないんだーッ!」

なかなか深いこと言いやがる
独占される利便性は争いの種ときたか
今回のドラクエのテーマは何なんだ

感心している間にラズエルは女神像を真っ二つに割り、
うそだろ承太郎!?
何をどうやったら素手で大人二人分ある金属製の女神像をヘシ折れるんだよオイ!


一般人のあまりにも意外な能力に一同ポカーン状態で暫く時間だけが経過していったが、
ふと我に返ったかのようにラグラーズ軍の兵士長が口角を上げた
そう、奴らは人間の軍に化けた魔物の軍団
女神像がこの村から離れる瞬間を待っていたのだった

棚ボタとばかりに一斉に村へと向かう魔物の群れ
これはまた、なんというか空気が途轍もないやっちゃった感に満ちあふれている
一応女神像の欠片を拾って急いで村に戻り、ザコ魔物を蹴散らしながら教会へと突き進む
神父様に危険を報せると「倉庫に大きな荷物がある、急いでそれを取ってきて欲しい」とのこと
この人立派なんだけど人使い荒いのが玉に瑕かな……と思いつつラズエルと倉庫に

大きな荷物なんてどこにも無かった
背後からドアの閉まる音
皆が振り向いたのは、神父様が扉に法力による封印をかけた瞬間だった

「全て思い出しました、私の故郷もまた魔物によって被害を受けた……
 あの黄金の女神像は、そして私は、この村に禍いを齎しただけなのかも知れません
 この村はきっともう駄目です……でも、貴方達は生きて、次の世代を生き抜いてください
 さようならラズエル君、そして……旅人さん、二度も巻き込んでしまって済みません……
 ありがとう、貴方達の往く道に神のご加護のあらんことを」

神父様はそう言って出ていった
一頻り剣戟の響きや爆発音が響いた後、一際大きな爆発音と振動が世界を震わせる
それを最後に静寂が訪れ、法力で封じられていたはずの扉が力無く開いた
誰の手にもよらず封印が解けたと言うことは、即ち――術者の命が途絶えたことを意味する

心がすっぽり抜け落ちたような空虚な気持ちで一行は外に出る
教会は跡形もなく消し飛び、そこには魔物の姿も神父様の姿も見当たらなかった

この肌を震わせる膨大な魔力の残滓……間違いない、神父様の使った呪文はたった一つ
守るべき者のため、己の生命力全てを魔力へと変換し敵を打ち砕く、
神の下に生きる者だけが使える最終呪文……

――自己犠牲呪文【メガンテ】――……

神父様ッ! 貴方をこの世界一かっこいい名無しに認定するッ!
あんたホンマ漢やで……漢の鑑やで……!

言わないよ、俺ら閉じこめなけりゃ絶対普通に勝ってたなんて言わないよッ!

村の様子を見ると、どうやら人々は魂を抜き取られているようで、
厳密に言うと殺されたわけではなさそうだ
どんな理由があって魂を抜き取るだけにしといたのかはさて置き、
これではこの村は滅びたも同然である

あまりの出来事に愕然として崩れ落ちるラズエルの手から、小さな木箱がこぼれ落ちた
そういや倉庫の中に置いてあった木箱をずっと持ってたなコイツ
ちょっと拾って開けてみた……ら、一枚の絵と小さなカギが入っていた
女神が泉で水浴びをしている絵である

とりあえず元に戻して、ラズエルのもとに女神像のパーツを置いて周辺を調べることに
木々が薙ぎ倒されたおかげで見えるようになった祠が一つあった
入ってみる……と、そこには手負いの竜人型魔物が!
さっき部隊長に化けてた奴だ

馬鹿な、神父様のメガンテでもコイツは仕留められなかったと言うのか
とりあえず剣を抜くけど見りゃあわかる、コイツは今までの魔物とは比較にならない程強い
あの女神像を破壊する任務を帯びていた奴だ、恐らく魔王の配下でもトップクラスの力である
その魔物は竜騎兵と名乗った
なんか名前までかっこいいぞコイツ

ガボと二人でアルテマソードを何発も叩き込んでもうまく防御されて倒れず、
マリベルの呪文も巧みな魔力操作で殆ど無効化されてしまう
ちなみにメルビンはギックリ腰のため場外でぐっすりおねんねしている
もうなんか色々とどうしようもねえ

と、直後、祠の中にラズエルが入ってきた
手には分かたれた女神像のパーツと、先刻の絵が握られている

「そうだ……やっと解った、こうすればよかったんだ!
 貴方は最初からこうなることを見越して、ここの泉に女神像の力を移していた……!
 神父様ッ、貴方の聖なる意志と信じる力を、今ボクに分けてくれ……ッ!」

女神像を泉に投げ入れ、ありったけの魔法力を放出するラズエル
すると どうだろう……
ふしぎな ちからが くわわる!! くわわる!!


なんと女神像の欠片は元の輝きを取り戻し、泉全体が激しく燃えさかるように輝き始めた
この瞬間、誰もが理解したことが一つある
あの神父様の後継者と成り得るのは、きっとこの男なのだろうと言うことだ

信じられぬ、とでも言いたげな表情をして怯んだ魔物を、満身創痍の三人が睨み付けた
「「「制裁のトリプル・ギガデイン!!」」」
均衡が取れた三つの力がギガデインのエネルギーを何倍にも増幅する
相手は死ぬ



いやあ今回はいつになくドラマチックな戦いだった
というかイベントバトルだと忘れてて全力で戦っちゃったからいけないんだけど
弱体化(六ターン)前に倒せないわけじゃないんだが相手の攻撃も激しいからなあ……!
まあ皆の魂も解放されたし、これで万事オッケーってことで
神父様は皆の心の中で生き続けたり続けなかったりとかそんな感じだ

しかしどうでもいいが村から奇妙な違和感を感じる……
あっ農夫と牛の魂が入れ替わっちゃってる
戻り間違えたんかい
どうすんだよこれ

まあ時間が解決してくれるだろうと思って気にしないことにした

現代のプロビナでは山登りに疲れたじーさんの手を引いて教会まで連れてってあげると
マリベルが「あたしが つかれたら あたしの手も 引っぱってよ」
微妙にデレを見せてくれるので、はなすコマンドを忘れないッ!
ちゃんと元・神父様の部屋にある宝箱を開けるのも忘れてはならない


ルーメン
出た、滅亡の神に呪われた町ルーメンだ……!
語源はオーメンだかアーメンだかラーメンだか知らないが
この島はそれくらい派手に呪われてる神にも縋りたくなる
スープ絡みつくちぢれ麺なのである

まずは第一ラウンド
早速封印されているので町中を跋扈するモンスターに岩石を落としつつ
中間管理職いわゆる中ボスをアルテマソードでぶった斬る

何故かそこのタンスに入っている闇の塔のカギを手に入れ、本拠地に突撃
一気に突き進んでやみのドラゴンとのバトル
こいつには猛毒の霧が普通に効いてしまうのが有名だが
まあそんなことをしなくても普段通りにアルテマソードで輪切りにする

町長のシーブルさんの家に爆弾岩が住み着いてるけど実害は無さそうなので放っておく
さすがシートンとファーブルを足して二で割ったような名前をしているだけはある
モンスターマスターの素養があるなこの町長

現代に戻る
……と、町は滅びていた
一行は慌てて逆戻り、さあ第二ラウンドの開始である

再びルーメン
次なる敵は食人植物ヘルバオム
封印される前にこの町を襲っていたのはコイツだったんだけど封印と同時に枯れ、
しかしまた封印を解いてしまったせいで太陽光を浴び復活しちゃったらしい

そこら中で人が地中に引きずり込まれて喰われてゆくまさに地獄絵図
シーブルさんの爆弾岩は主人を守るためにメガンテをするという
演出さえあれば先日の神父様並に格好いい最期を見せてくれた
この程度なら放っておけば俺らが微塵切りにしたのに……とか言わないことにする

井戸の中から地下空洞へと向かい、ヘルバオムの本体とバトル
アルテマソードで切り開いて内部にメラゾーマをぶち込むと大人しくなった

現代に戻る
……と、また町は滅びていた
一行はやっぱり慌てて逆戻り、最終ラウンドが幕を開ける

三度目のルーメン
特に魔物に襲われている様子は無い……が、
シーブルさん宅のチビィと言う虫が明らかにモンスター
だがモンスターマスターの存在を知っている身としては懐いている魔物に害はないと判断
村人達がチビィを退治しようとしているので、シーブルさんに逃がすよう進言してあげる

だがその直後、町はチビィの同種……いや、亜種らしい虫に襲われた
まあこんな奴ら軽く剣の舞ぶちこめば一発で五分割されちゃうんだけど
他の村人達はそうはいかない、いくらなんでも多勢に無勢
全ての場所が完全に包囲され、もはや町を捨てざるを得ないかと思われた……

(ナレーション)
生き残った、わずかばかりのエデンの戦士達がッ、
最後の力を振り絞り! 虫の群れに、攻め入ったッ!
その先頭に立ち、
雄叫びもろともヘルワームをなぎ倒していく
傷だらけの一匹の勇者……!
勇者チビィが帰ってきたのだッ!

 (Darkness and Starlight ~オペラ チビィとシーブル~ 第三楽章より抜粋)

※シギャー! とか凄い声出しながらたった一匹で前線に立つチビィと
 ヘルワーム軍団との死闘をしばらくごらんください

両者、一歩たりとも後には退かぬ、激しい戦いであった……
しかし、勝負は時の運である……
深手を負ったチビィの放った最後の一噛みが、
ワームのボスを……貫いた……


まあそれはともかく、チビィの活躍によってガルー城……じゃねえや
ルーメンの町は救われたのでした
しかし、愛する人を守るために負ったその傷はあまりにも深すぎて、
チビィはその場でそっと息を引き取りました
外見で全てを判断し、彼を殺そうとしていた町人達すらも命を賭して守ってくれた
この魔物の心は、人間たちのそれよりも……遙かに暖かかったのです……
 (ナレーション:キーファ)

第四楽章

チビィ(死にかけ)
 「わたしは死ぬよーシーブルー この町を大切にー」
シーブル
 「やーくーそくしようー 必ずーしあーわせにー」

シーブル
 「おおーチービィー おおーチービィー いーとーしーいー」
シーブル&町人
 「おおーチービィー おおーチービィー あーいーせーよー」

チビィ(半透明)
 「ありがーとうー わたしーのー 愛すーる父ーよー
 いちーどでもー このー想いー 揺ーれーたーわたしーをー
 しずーかーにー 優しーくー 抱えーてくーれーたー」


シーブル&チビィ
 「いつーまでもー いつーまでもー
 あなーたをー待つー
 あなぁぁー たぁーをぉぉー 待つぅぅー」


全員
 「あぁぁー」

【~終幕~】

なんか予想以上にオペラが続いちゃったので拍手して帰りました
ていうかこんなコアなネタは一体誰に解るというのか!?
FF6の演劇イベントです、セリフ覚えてタコとロックが邪魔してあーれェーなやつです
公式のサントラみたいなのとか某ハードロックアレンジバンドとか
色々なのでフルver.(15分くらい)聴けるので是非……ああFF話になっちゃった

しかしまあDQ7はこういう人間の醜さを見せつけるシナリオが多いこと多いこと
それも批判する(後から正義が勝つ)系のシナリオじゃなく諦観→絶望という視点から
今回だって選択誤るとチビィも死んで村も滅びるし……
まあ、そこが大好きなんですけどねDQ7!

ようやく復活した現代のルーメンでは勇者チビィの伝説が今も残っており
「右手の剣でドラゴンを輪切りにし、左手を翳せば裁きの炎が悪を焼き、
 雄叫び一つで正体不明の羊の群れが魔物の大群を踏みつぶす最強の虫取り少年
とか何とか
随分とまぁねじ曲がってゴッチャゴチャになったもんだなオイ
チビィの子孫を騙るじいさんまでいるし
虫かよ
割合無視虫人間かよ
特撮物にも出てきそうだよ



マーディラス
ああーここ終わったらマリベル抜けちゃうのかー
貴重なツンデレ分が……

まあいちいち凹んでもいられないので城に向かう
今度の舞台は魔法王国、聞けばちょっと前に出てきた武力国家キモクナーイ
ここマーディラスに滅ぼされ、今は属国として復興中だと言う
そういやDQで人間同士の戦争が描かれたのは全シリーズ中この二国だけだなあ

……ていうか隣同士かよ、こんな小さな島で戦争してたのかよ
ユバールの民と旅した時の事から考えて、一日あれば徒歩で一周できそうだぞこの島
隣の国まで徒歩十分てな状況で十年前まで敵対してられた事の方が奇跡だよ
キモクナーイ側も何故に反旗を翻そうとしてることを察知できなかった

門番に「メディルの使いか?」とか言われたので「ママのお使いです」と答えたら
「偉いねー」っつって中に入れて貰えた
これでいいのかここの門番

部屋が浮いてて王様には会えそうも無いので、
適当に歩き回って入った先が皇太后様の部屋だった
「誰?」って聞かれたので「ママのお使いです」って答えたら
「偉いねー」っつって書状が貰えた
何この国ちょっとおかしい

早速貰った書状を見せ、関所を越えて大神殿へ
なんか王様と大神官がケンカしてるとかなんとか言ってたから調査しないと

星空の結晶とかいうものを取りに行かされた
つくづく自分で何とかすると言うことを知らない国民どもである
ああ、最初にお使いとか名乗っちゃったからなんだろうか
後悔後で立つ

今度は大神官の書状が貰えた
なんつーか書状大好きだなこの国の奴らは
大神官曰く、「もう敵は倒したはずなのに禁断の魔法まで完成させようとしてるから
あの王様にコラッって言っといて」
とのこと

コラッて言ってきた
謁見しに来たと思ったらこれだけ言って颯爽と帰る
若者三人
(うち二人は現在世界一かっこいい男女)とじいさん一人
玉座の間は真っ白に染まる
彼等がこの凍れる時の秘法から抜け出すのには数日の間を要することだろう
時間稼ぎには充分に過ぎる

そういえば城下町でちょっとした喧嘩を目撃したけど
対単体最強魔法であるメラゾーマを喰らって無事とはここの神父も相当な手練だな……

あと知らない人に「大神官が来てくれって言ってます」みたいなことを言われた
ああ……お前も使われる側の人間か……
ていうか行ったり来たりにも飽きたんだけど
もうなんかイベント無視して王様殺しちゃっていいかな
どうせアイツがボスだろ今回


そんな「うちゅうヒーロー」にあるまじき言動をしながら大人しく大神殿へ
特に何の進展もなしに送り返される
とどのつまりこれは時間経過を表現するためのフラグか
なんか何もかも面倒だ、だんだん世界を救おうという気も削がれてきた

城下町に入って最初に目に入った男に岩石を投げつけ
スッキリしたのでとりあえず王様はどうしたかなーっと

予想以上に凍れる時から抜け出すのが早かったらしく、王は今魔法研究所とのこと
やっぱりアバン先生ですら完成できなかった秘法じゃ無理だったか
こんなバカ殿ごとき問答無用でブチ殺しておくべきだった

だが一足遅かった、古の賢者に封印されし禁断の究極魔法は到着と同時に完成してしまう
あの大神官が意味もなく呼びつけるからこんな事に……
やはりこの国のお偉いさんはどこかダメだ、ダメダメだ


(ここからシリアス)


究極魔法マナスティス――
それはモシャスやドラゴラムと同様の魔力をより高次元な段階で極大化させた呪文であり、
術者に内在する怨嗟の念や破壊衝動を具象化し、“魔王のイメージ”に身体を変化させる術
憧れや意志の力を具象化する同型の極大呪文エボルシャスの対極に位置している
この邪悪な呪法はこれまで幾度となく世界を滅亡の危機に陥らせており
封印される以前は進化の秘法と呼ばれていたとか何とか

これを完成させ、唱えてしまった今、そこにいる男はマーディラス国王ゼッペルではない
紫紺の体躯に無骨な翼を生やし、深紅の瞳をぎらつかせて全てを壊せと咆哮する
その姿はもはや破壊神ゼッペルそのものであった

進化の秘法、邪配合、魔神降儀、鬼眼の法、それら闇の呪法に纏われる独特の気配――
――“邪の波動”!
かつて精霊ルビスの作りたもうた楽園ムウに深く根付き、
ミッドガルドを支配した悪意の芽より出でし“神の影”たるものの投影
あまりに強力なその力に、かつて苦戦した竜騎兵すらも赤子のように感じる

間違いない、この力は、魔王すらも……上回る!
恐らく正しい歴史では、この破壊神が大陸を海の藻屑と化した後
メディルの使いとやらがこれを制御したのだろう……
だがそれを斃してしまった今、この力は
“大陸一つ消し飛ばした程度で費えるものではない”ッ!

しかし、このような力による破壊は、魔王は今までどの国にも行わなかった
世界を切り取って封印すればいいものを、わざわざ大陸ごと消し飛ばそうなどと思うだろうか?
無論、支配するつもりの世界を滅ぼすほど強力な存在を放逐するような真似もしないだろう
これは魔王と互角の存在だ、首輪を付けられる相手ではない
それどころか、狗のつもりで接すれば、これは即座に主の喉笛を噛み切りにかかるだろう
……ゼッペルの覚醒はメディルの使いによる独断なのだろうか?
若しくは……この力を制御し、叛逆を企てていた?

いや、考察は後だ
今はこの怪物をどうにかする方法を考えなければならない
神の影そのものである究極の大魔王ゾーマ
マナスティス――進化の秘法を用いてそれを自身に顕現させたエスターク帝やデスピサロ
さらに大神官ハーゴンは、この魔力を逆利用することで
破壊神を従え、現界まで引きずり出したと言う
それら伝説上の怪物と同一の存在が今、眼前に鎮座しているのだ……!

抜いた剣が震えていたのは、爆発直前の魔力の鳴動に因るものだろうか
一瞬で危険を察知し、四人は一斉に呪文反射《マホカンタ》を唱える
直後、張られた光の薄膜に極大爆裂呪文《イオナズン》の魔力が直撃し、それらを跳ね返す
自らの呪文の直撃を受けたゼッペルは、しかし怯みを見せもせず、
鋭い爪を振りかざして斬りかかってくる
すんでの所で身を躱すと、切り立った崖がバターのように削り取られてから粉微塵に消し飛んだ

――ヤバい!
それが単なる咄嗟の判断なのか、人に脅えと呼称されるものなのかどうかはさて置き、
紅い眼光にただならぬものを感じて完全防御の鋼鉄化呪文《アストロン》を唱える
直後、凍える吹雪が周囲を白銀に染め上げ、それと同時に大振りの一撃が大地を抉った
この一撃、アストロンが無ければ確実に“防御の上から跡形もなく潰されていた”……ッ!

もはや誰もが、眼前に立つその姿こそが絶望という名を持つ者だと理解していた
しかし防戦一方では勝ち目はない、どうにか一矢報いなければ……
生半可な技では傷付きもしないだろう、ここは全力で究極剣アルテマソードをぶちかますのみ
まだ身体が馴染んでいないのか、素早さはそう高くない
アルテマソードの直撃を受け、ゼッペルの身体にはしっかりと傷跡が残った
攻撃が効くのならば答えは一つ、倒れるまで撃ち込む以外にない

……だが
数刻もしない内に悟ることとなる
ゼッペルの体力を100とするならば、この一撃はそれこそ1程度しか効いていない
効いているのは確かだ、単純計算でも百発撃ち込めば当然倒れるだろう
だがアルテマソードの消費魔法力を鑑みると、放てるのはあと五、六発が関の山
それに魔法力全てを攻撃に回すわけにもいかず、防御と回復の手を休めれば即死である

かと言って逃げは無い
目の前にいるのは顕在化した魔王のイメージなのだ、
背中を見せればその瞬間に殺されるだろう
そう、“大魔王からは逃げられない”のだから……

だが――
――否! 御免だ。戦略的撤退? こうなってはもはや戦略も何も無い。
あの神父が僕らに教えたものは何だ?
守るべき者のため命を賭して戦うことの尊さではないのか!

マホカンタの光壁を振り払って、代わりに魔力吸収呪文《マホキテ》による光の帯を身に纏い、
耐魔法装備に身を包んでメラゾーマの炎を自ら受ける
激しい痛みと熱が身体を焼き焦がす――が、その魔法力は還元されて我が身に宿る!
そうして、受けた炎球の勢いを受け流すように再びアルテマソードを放つ
これで二回、あとたったの九十八回だ 簡単な事じゃあないか――

「さあ――さあ来いよ、破壊神ッ! 貴様から奪った魔力をそのまま叩き込んでやるッ!
 どれほど凄まじい痛みがこの身を蝕もうとも、僕は決して膝を付きはしないぞ……!
 認めるものか、そのような――守るべき者を守れず、己にすら負け、
 人間でいられなかった者の力など!
 生命を賭しても大切な人を守るッ! それが人間の力だぁああーッ!」

ただの人間――
その怒りが爆発した瞬間であった
両者の咆哮は鳴動する大気の中に攪拌され、一つの音楽のように渓谷に谺する

直後のイオナズンもその身に受け、魔力を還元し吸収する
しかしその次に襲ってきた、重ねるような追撃を躱すだけの力は残っていない
盾で受けるしかないと悟った瞬間、メルビンが割って入り、
剣と盾を使って攻撃を地面へと受け流した
老いたりとは言え流石は伝説の英雄、技術に於いては衰えを知らず
直後の回復呪文《ベホマ》も、傷の回復と同時に
マホキテを介した魔力の供給をも視野に入れていたらしい

刹那、再びアストロンによる完全防御が四人を包み、吹雪の直撃を防いでから解けた
自分で使った覚えは無いので術者はすぐに解った、マリベルによるものだ

「アンタねえ、あたしを守るとか言うなら自分の身くらいしっかり守りなさいよっ!
 ったく……あの吹雪と爪の連続攻撃、喰らったらまず命はないわ!
 イオナズンの後に一瞬だけ力を溜める瞬間があるみたい、たぶん癖みたいなもんね……
 呪文が浸透しきってないのか、知性は低いから行動の予測は容易よ!
 ちゃんと観察してよね!」

……やれやれ、流石は“現在世界一賢い女”だ……
この一瞬の攻防で相手の行動パターンを見抜くとは
一番守りたい存在が積極的に前線に出てきてしまうのでは、守るも何もないじゃないか

ふと飛び出した影を見れば、僕と同じようにマホキテの光を纏ったガボが
先刻と同様に、メラゾーマの炎を受けて魔力を還元しアルテマソードを放つ
曰く「誰かに出来たことならオイラだってできるぞ!」だそうだ

ああ、みんな揃いも揃って守る必要も無さそーな奴ばっかりで安心した
さあ行こう……破壊神退治だッ!

嵐のような増強魔法とマホトラを利用した魔力転用
マリベルの観察眼による完全な行動先読みでアストロンをかけ続け、
さらに高等召喚術で幻魔を召喚して戦いに加える
魔力に余裕が出てきたときはマホカンタをかけた身体で仁王立ちし、
イオナズンの威力を五倍にして返す

体力も魔力も、破壊力も防御力も相手の方が遙かに上だ
だが、形勢は僅かにこちらへと傾いてきている――

これが“束ねる”ことの力
仲間を信じ、結束するという力
そう……“人間”を信じることをやめて、
その“外側”の力に走った破壊神などに、
決して負けるわけにはいかない力――!

こうして仲間達が命懸けで攻撃を受け、いなし、隙を作り、隙を突く
この空間でこそ僕は全てを振り払って戦えるのだろう
百の戦歴よりも、今ここに、互いに守り守られる仲間がいると言うことが全てなのだ
今ここでこうしていられるからこそ、行く手に闇が立ち塞がろうとも、
怯えることなくそれを斬り払って先に進める――
そうすることによって――“人は、誰かになれる”……!

「人を守るために必要なのは、力だけじゃない……僕達の勝ちだ、破壊神ッ!」

放たれた最後のアルテマソードが、破壊に染まった紫紺の身を深紅に濡らした
それと同時に、他の三人も構えを解く
もはや皆が見切っていた、ゼッペルには既に立つ力すらも残されていない
そう思われた――刹那、

「私は……立ち止まるわけには、いかぬ……全てに等しく……滅びを与えるまでは……」

ゼッペルに内在していた、深く昏い闇が“加速”する!
やはり、マナスティスという呪文に秘められた魔力は
この程度で終わるほど貧弱なものでは無かったのである
ゼッペルと言う器に封じられていた、あまりにも膨大な魔力が、
その器の崩壊を切欠として、制御する者もいないままに溢れ出した……!

「……この振動……っ!」

疲弊しきったマリベルの顔色が見る見る蒼白へと変わる
眼前で何が起きているのか、少女ながらも魔力の扱いに長けた身として察知しているらしい

「ぼ……暴走した、魔力が……爆発を起こす……ッ!?」

絶えず続いていた魔力の鳴動は現実に地響きへと変わり、
断崖の岩壁が耐えきれず崩落してゆく
もしこれだけの魔力が暴走すれば、この島など跡形もなく消し飛ぶだろう
それどころか、周辺の大陸……いや、この惑星の公転軌道すらもずらし、
天変地異を引き起こすくらいの威力はあるかも知れない

バシルーラは破壊神の身体に宿る完全呪文耐性に弾かれるだろう
遠隔魔法の連発で吹き飛ばしては確実に誘爆する
対抗手段は皆無
もはや万事休すか……!

瞬間、ゼッペルの身体が蒼く輝いた
誰もが死を覚悟して身構える――も、一向に爆発する様子はなく、
それどころか……あれほどまでに膨れ上がっていた魔力の気配が消えてゆくではないか
この蒼白い光の柱は、ゼッペルの魔力ではないのか?
否……ゼッペルの魔力が別方向に指向性を持ち、消えてゆく情景……そうか、これは――!

「待たせたな、ボウズ共……ちと遅くなってしまったが、取って置きの手土産で勘弁してくれい」

皆が一斉に声のした方を見遣れば、そこには複雑な魔法式を宙に描いた大神官の姿
ああ、間違いない、こうして時間を稼ぐうちに完成していたんだ
これこそが“全ての魔法的エネルギーを無に返す”もう一つの究極魔法――

「対抗呪文“零の術式”――《マジャスティス》!」

呪文の宣言と共に全ての邪悪なエネルギーが消え去り、
ゼッペルは人の姿で荒れ果てた地に崩れ落ちた

「ルーシア……すまない、この力でも……お前を守ることは、できな、かっ……」

意識はとうに途絶えているだろうに、誰かの名を静かに呟いて、彼は、――


(ここまでシリアス)


いやあぁぁゼッペルさんすげえ強かったァァァァアアアン!
行動パターンを偶然見抜くまで死ぬほど苦戦して三十分くらいかけてようやく撃破
当然ふつーなら負けバトルである
苦労して勝っても経験値、ゴールド共に1しか手に入らない
得な事など何もない、これは我々凡人が凡人であるための意地の戦いでした
負けたらそのまま進めるつもりでしたけどネ

しかしこれはローテーション行動だと見抜けないとなかなか勝てない
AIに拠らない超単純な行動原理でよかった……
ちなみにマリベルのLv28が最高レベル、次が主人公のLv26でした
まさかチートも攻略記事も使わずに到達レベル以下で四万のHPを削りきれるとは……
まあ世の中にはLv1で勝った人もいるようですが世界広すぎだろ常考

戦闘描写や設定には個人的な見解や趣味が多分に含まれています
あー楽しかった

さて、そんなわけで強敵も撃破したのでここにはもう特に用はない
ギガジャティス取得は面倒だから後回し


現代に戻ると……なんとアミットさん(マリベルの父親)が心労で倒れたとの情報が
ベホマでもかけましょうかと提案することは何故かできないので生暖かく見守ることにする
しかしマリベルが一時脱退……これは痛い……ッ!
パーティから魔法役と華と毒舌分とツンデレ分が同時に抜けてしまった

まぁ折角だから事前にティアラとドレスは脱がしておいたのだけれども
でも僕の可愛いマリベルを半裸のまま放置したりしないよ!
というわけでただの布きれ(銅防具扱い)を巻いておいたけど
なんでさっきから平然としていられるんだろうこの娘は……

しかしあまり放っておくといかりのボルテージがあがっていくだけで
結局我が身が危ない気がしたので速攻で帰ってこようと新たな仲間を捜すことにする

じいさんの定年退職まであと僅かである


そんなこんなでユバールのキャンプ地
キーファのことは微妙に伝説となって残っている
最強の守り手だったとか旅好きで有名だったとか全裸だったとかそんな感じだ

子孫のアイラが勝手に「わたしの なかま です」とか言ってきたから
「それは しょうゆ です」と言ってあげたら
笑顔で親指を上げたサムズアップのサインを突き出し
何故か仲間になった
僕らも歴戦の戦士なのでこういう展開にはもう慣れている

話を聞くと、どうやらジャンのような弾き手がいなくて困ってるらしい
そんなわけで今ではすっかり音楽の都になったマーディラスに行ってみた

わがまま王女(と書いてプリンセス)、グレーテ姫に
この国で天下一武道会を開催してみるようにお願いする
よし、これで最強の戦士がここに集うだろう
何が目的だったかもうよく覚えてないけどいいや

しかし、ちょっと交渉段階に於いて
ホストのように言葉巧みに乗せすぎたせいか過剰に好意を持たれた感がある
マリベルの前でやってたら確実にツッコミで中断させられていたであろう
7主は確実に女運が全主人公中最悪である

とりあえずアイラを連れてエスタード城へ
キーファの面影を見た王様や妹様がわりと感動を覚えている
彼らはキーファがユバールのマッパ先輩として名を馳せていた事は知らないが
まあ多分知らない方がいいだろう


さて次の石版はどこに行くのかなーと
アイラはマーディラスで待っててもいいんだけど何故かついてきている
ああー旅が好きなんだなあー、って死ぬかも知れないのに
平和に慣れた現代っ子がよくそれだけで過去世界まで行く気になったな……

というわけでやってきました聖風の谷
風つッよ! 何コレ台風でも近付いてるの!?
ああ、メルビンがちゃんと歩いているのに風に押されて後ろに下がってゆく……
あっ落ちた

断崖絶壁に消えたメルビンはひとまず置いといて、
このラピュタとナウシカをごっちゃにしたような谷が今回の舞台である
聞く所によると、ある日突然落ちてきた神の石とやらがこの強風を起こしており
翼人族であるリファ族はその風を受けて空を飛ぶのだという

あとの話はどうでもいいので聞いてなかったけど
この神の石とやらはどう考えてもオーパーツである

よし
パクるか


と、途中でフィリアという女の子が虐められている現場に遭遇
幼女をイジめる奴にはこの主人公以下略
イジメっ子たちはとりあえず持ち上げてから垂直にバシルーラしておいた
爆破したゴシップストーンが如く空の彼方へと吹っ飛ぶイジメっ子二名
……まあ空飛べるなら平気だろう、多分

なんでも彼女は族長に拾われた子で、そのため翼が無いのをネタに虐められているらしい
まあこの大陸にほかに町や村のマップは無かったから
この場合は何処の誰が捨てたのか全く理解できなかったのだが
あんまり考えないことにしておいた

神殿には魔物が住み着いていたが、この程度で我ら凡人勇者一味、
通称「参上!解凍マグロ団」
を止めようとは笑わせてくれる
難なく神の石を入手、涼しい顔して再び風の谷へ

途端、族長に「ああッ、神の石を取ってきたのですね!」みたいな事を言われる
まさか一瞬で見抜くとは
だが簡単に返すと思うなよ
これを返して欲しくば貴様の全財産を……え?
コレ取ってきてくれって言われてたんだっけ?
ゴメン聞いてなかった
いやーうっかり金せしめた挙げ句ぶち殺して
ついでに娘もかっさらって逃走しようとしちゃったよ


ツッコミ役のキーファと主人公安定剤のマリベルが抜けてしまったことで
やること成すこと暴走しがちになってきた
ここは大人しく神の石を渡してお礼を貰う方向で行こうじゃないか
いろんな所を救ってきたおかげで宴という言葉に弱いんだ
ところでメルビンはどこに行ったんでしょうね


というわけで翌日
神の石に執着する族長の目を覚まさせるため、
族長の母がフィリアに命じて神の石を捨てさせたとかで一悶着
その瞬間、あれほど吹き荒れていた風がぴたりと止み、
神の石に頼りっぱなしで生きてきたリファ族は体が重くて動けないという事態に

とりあえず唯一動けるはずのフィリアを探しに行くと、崖の上から声がする
フィリアが崖の上からマジで落ちる五秒前状態ではないか
あれくらいから落ちても勇者なら平気なんだけど彼女は一般人なのでそうもいかない
とか言ってる間に落ちた

お……親方! 空から女の子が!

飛行s……いや、神の石が青い光を放ち、フィリアはゆっくりと落ちてきた
相変わらずモチーフのわかりやすい話である

さて、今度は神殿の魔物を倒しに行かなければならない
だが奥に行くにはリファ族だけが開けられる扉を通らなければならない
肝心のリファ族はみんなぐっすりおねんねしている

と、族長の母がフィリアを連れていけばいいと言いだした
困惑する周囲、彼女はリファ族でも何でもない捨て子だったはずである
だが母は真実を語り始める

族長が、家と自分の体裁のために、フィリアを自分の子ではないとしていたのだ
翼も持たぬ出来損ないが族長の娘であっていいはずがない、と
じゃあもうこんなの一族の者にはいらないから拾い子ってことにしちゃえ☆

うわあ
な、なんだってー!? とか言う気もおきない
うわあ、の一言である
人の親としてどうなんだコイツ

だがフィリアは「よかった、私はお父さんの本当の子供だったんだ」と笑ってみせた
ひいいすげえいい子――!
病気の母親の治療費が無くて困っていた女にお金をあげたら後で詐欺だったと知って
それでも「よかった、病気の母親はどこにもいないのか」と言ったどこぞの賞金王かお前は!

こんなにいい子は本当にかっさらって養子にしちゃいたい所だが
それやっちゃうと後々、具体的に言うとDISC2で困った事になるので諦めよう

神殿のボス、ヘルクラウダーは普通に進めてると難敵として有名なのだが
まあベビークラウダーのラリホーにさえ注意してればいいというか
ラリホー使う癖に実はラリホー効いちゃうんだよねコイツらというか
アルテマソードが強力すぎてすぐ勝てるというか完全に楽勝コースである

村を救ったお礼として飛行せk……神の石を貰って帰還
親子問題はフィリアが超しっかりしてる子なので解決したも同然だろう
メルビンはなんか自力で生還して神殿でぐったりしていた
まったくもう勝手にはぐれちゃダメでしょ

そして現代
リファ族から翼は無くなっていた
どういう環境にいたら人に翼が生えてまた消えるとかいう珍奇な進化をするのか解らないが
多分これは環境進化論とはまた違う進化なのだろう
その他の進化論については……小説で重要なテーマとして扱っているため
ネタバレを防ぐため説明はしない(
分子生物学とか遺伝子工学に詳しい人なら現時点の描写でわかるかも知れないネ!

さて次は――
ああ、とうとう来てしまった
DQ全シリーズ中最悪の村と名高いレブレサックである
7はこんなんばっかりだ!

さて、とりあえず森の中で魔物に襲われている男を助ける
男を追って村に行くと、教会に住み着いた魔物退治を頼まれた
以前教会にいた神父と木こり夫婦と若者の四人が魔物退治に出かけたが行方不明
魔物は山から下りてきて、今は無人となった教会に住み着いているという話

今のところは何もしていないが、いつ何をされるか解らない
だから早々に殺してしまおう、とのこと

だが、残された木こりの息子ルカスは「アイツはどうも悪い奴には思えない」と言う
皆が行方不明になったのは確かだが、殺されたのを見たわけじゃない
ここに住み着いても何をするわけでもなく、実際に教会まで行ってみたが
彼は襲ってくるどころか悲しい瞳でこちらを見つめるのみである
こちらとしても確証無しの殺生には反対だ
ルカスに協力させて貰おう

だが、そうこうしているうちに教会の魔物は村人達に引きずり出され
無抵抗なのをいいことに集団で袋叩きにされていた
止めようとしたが、こちらもグルだと思われて武器を向けられる
叩きのめして全滅させるのは簡単だが、そうすると多分ルカスが死ぬなあ……
というわけで、わざとやられたフリをして一旦逃げる事にした

奇妙なのだ、この深い霧は魔物の仕業だと思うが、
魔物が住処を変えたなら、何故村ではなく東の山のほうが濃いのだろうか

行ってみれば案の定、魔物がぐるぐる回って霧を生み出していた
その近くには一人の人影
声を掛けると、そいつはゆっくりと振り向いた

あ、あの時の――プロビナで散った神父様じゃないか!?

だが、どうも様子がおかしい
こんな所にいる事も、あんな不自然な贋物の笑みを浮かべていることも、
その周りに三人分の死体が転がっているのに平然としていることも、
まるで魔物のように、醜悪な邪気を撒き散らしていることも――!

「くーッくくく! もう遅い、遅すぎるわ!
 俺は親切に契約してやったんだ、この神父とよォ!
 その姿を醜い魔物へと変える代わりに、
 お前の命が続く限り村は襲わないでやろうとなッ!
 だが! 結局アイツは守ろうとしていたはずの村人に殺され!
 そして村人は守ってくれていた奴を手に掛けたせいで俺に殺されるのさァ!」


やっぱりそういうことか
その話を聞いて正直もうこんな村滅んでもいいやって思い始めたけど
まあルカスと神父様だけはイイ奴だったのでこの二人だけでも助けなければ!

アイラが剣の舞を覚えたのでそれなりに戦力になるようになってきたし
アルテマソードと岩石落としで回復役はまだいなくて大丈夫
ともかく魔物はスパッと倒したのでじきに呪いも解けるだろう
急いで様子を見に行かなければ

村に戻ると
神父様は傷だらけで村の広場に磔にされており、今にも火炙りにされそうになっていた
慌ててルカスが間に入り、村人を制止する
邪魔をするなら子供だろうと殺そうとする村人達に岩石投げつけようかと思っていたら
その瞬間、神父様の姿が元に戻り、縄の隙間から地面へと崩れ落ちた

村人達も事のあらましが理解できたのだろう
自分たちのした事に狼狽え始めた彼等は、口々に責任転嫁を始める
これは魔物の罠だ、自分は何もしてない、あいつがやろうって言ったから……
皆が自分に言い訳するのに必死で、誰も神父様を助けようとはしなかった

村長に全てを説明すると、
「今はとても顔を合わせられない、明日皆で謝りに行こうと思う」とのこと
まあ、きっとあの人格者の神父様ならそれでも許して貰えるだろう
そうするといい、と残して、自分たちも宿に戻ろうとした

そこには、満身創痍の身体を引きずって村を出ていこうとする神父様の姿があった

何故だと問うと、彼は笑って、

「私がここにいると、私の顔を見るたびに皆が罪の意識に苛まれるでしょう?
 だから出てゆくのです、こんな辛い記憶は風化した方がいい……
 こうなってしまった以上、私がいない方が皆にとっては幸せなのですよ」

神父様――
自分を信じず、殺そうとした村人達の為に、貴方はそこまでするというのか
解っているはずだ、こんな魔物だらけの時代に村を離れれば自分がどうなるか……

教会のドアが勢い良く開いた
ルカスだ、眠っているはずだったが……やはり何かを感じて飛び起きたのだろう

彼も、もう止めても無駄だと解っていたのだろう
悲しげな目を隠して、精一杯に笑顔を作って、母の形見である黄金の女神像を差し出した
祈りの込められた女神像は既に魔力に満ちており、少しは魔物を遠ざけることができそうだ
神父様は少し躊躇ってから、柔和な笑みを浮かべてそれを受け取った

――彼はこの後、魔物に襲われる
そして海に落ち、記憶を失い、流れ着いた先の町で……僕達を守って爆死する

伝えた方がいいのか?
この事実を、ねじ曲げた方がいいのだろうか?
だが、ここに引き留めることが……本当に、彼にとっても幸せなのか?

「神父様!」

呼び止める声の先は、未だ決まっていない
暫し静寂が続き、ややあって、僕は笑って言葉を続けた

「次は、命を捨てようとか思わないで下さいね……では、プロビナでもよろしく」
「ええ、心に留めておきましょう、未来の旅人さん」

……見抜いてたか
この進言で歴史が少しでも変わるかどうかは解らないけど、
きっと何を言っても彼は彼の道を行く
なら、それでいいんだろう

「それでは旅人さん方、そしてルカス、貴方達の往く道に神のご加護のあらんことを」

こんな時くらい自分の為に祈ったっていいものなのに、彼はそう言って旅立っていった
ああ神父様、貴方はやはり間違いなく世界一かっこいい名無しだった……!
そういやプロビナで記憶取り戻した時は「二度も巻き込んで~」って言ってたよなあ

そして現代
神父様の伝説は村に根強く残っており、広場の中央には石碑が立っている
だが、途中から石の色が明らかに違う
読んでみると、村人は最初っから神父様を愛していて、神父様が魔物にされた時も
みんな虐待したりせずに愛し続けたけど、それを退治しようとした四人組の旅人……
……に化けた魔物をやっつたら元に戻りましたヨカッタネ
、とのこと
ちょっと待て、なんで僕らが悪者になってるんだ

情報収集をしていると、木こりの家の子供であるリフが唯一真相を知っていた
石碑とは違うが、これが代々聞かされてきた話なのだと言う
だがそのせいでリフは他の子供達にいじめられているらしい
きっとルカスの子孫だなこの子は

子供達の遊び場に赴き、実はあれが真実だと教えようとした所、
ちょうど地面から何か出てきたと子供達の間で騒ぎになっていた
掘り返すのを手伝ってやると……それは、削り取られた石碑の一部だった

暫く考えた後、子供達は真相に気付く
ちょうどやってきたリフに今までのことを詫び、大人達に真相を教えようとする子供達
こちらも石碑を持って村長に真相を伝えに行く
どうやら村長も嘘の言い伝えを信じ込んでいるらしい、やったのは数代前の村長なのだろう

石碑を見せてみると、彼は非常に狼狽えていた
それはそうだ、今更こんなものを見せられても困惑するほかないだろう

「どうして……何故今更になってこんなものを……
 なんでこんなものを残してしまったんだ……!
 は、ははは……駄目ですよ、こんなものはあってはならない
 そう、あってはならないんです、この村の体裁と発展のために……!」


そう言うと、村長は小型のハンマーを取ってきて、石碑を粉々に打ち砕いた

「ええと、何の話でしたかな? おお、旅立たれる! それがよいでしょう、それではまた」

何喰わぬ顔で言い放つ村長
抗弁しようにも、たった一つの証拠はこれで消えた
これからも彼等は間違った歴史を信じていくのだろうか

子供達の方も結果は無惨なもので、子供の言う事など誰も信じようとはしなかった
それが例え真実だとしても、嘘にしておいた方がいい事もある――そう言われ、傷付く子供達

「都合の悪い真実を隠して善人面するのが正しいことなのか!?
 何だよ、大人になれって……これが大人になるって事なのかよッ!
 見て見ぬ振りをすることが!? 平然と利己的な嘘をつく事がッ!?
 これが正義か!? こんなものが俺達のなるべき姿なのかッ!?
 いつもは嘘をつくなって教えていたはずなのに、結果がこれかよ!?
 どうしてッ、何でだよッ、畜生!!
 畜生……なんでだよ……ッ!」


その悔し涙は、結局報われる事は無いのだろう
いままで信じ、頼ってきた人々の、浅い浅い底が見えてしまったのだ
年端も行かぬ子供達にとって、寄りかかっていた柱が崩れ去るのはどんな感覚だろうか
だが、彼等は強く生きて真実を語り継ぐだろう
その道はとても辛いだろうけど、だからこそ信念を貫く生き方は尊いんだなあ

子供達はいつだって強い
コイツらがいなかったらあのまま滅びちゃってもよかったなこの村……

とりあえずせっかくだから村長には餞別として岩石ではなく猛毒の霧を吹きかけておいた
できるだけ長く苦しんで死ねい


よーし気を取り直してコスタールいってみよう
たくさんあった石版の台座もこれで最後である
気を引き締めたり緩めたり回したり眺めたり逆さにして振ったりしながら行こう

今回は産まれた子が満月の日に魔物へと変化する呪いにかけられているらしい
よくもまあこんなエゲツない呪いを思いつくなあ
呪いをかけた親玉の居所についてはよくわかっていないが
魔物化した子供達が大灯台に向かっていくのが目撃されているとのこと

だからヒカリゴケを取ってきて魔物の足下に撒けば足跡がわかるんじゃね、とのこと

ちなみにヒカリゴケとは
北海道やロシアなどの冷涼な地域に分布する、非常に貴重な原始的植物である
球状のレンズ状細胞を多く持ち、僅かに入り込んだ光をそれが反射することで
緑色に発光しているように見える
反射光が緑色なのは細胞内の葉緑素のためである


付着したって数歩で落ちるわこんなもん

人力で追いかけることにした
ある程度ダメージを与えてから、逃走しているのを追撃するフリして追いかける
相手もそれほど速いわけではないのでちょっとしたパーティ内マラソン大会気分である
メルビンがだんだん置いてかれてるけどまあ気にしない

無意味にアクションゲームみたいな面に来た
大灯台に動く足場は必要なんだろうか
デュープリズムのファンシー・メルの家詰み放題詰みまくった記憶が想起される

どうにか頑張って大灯台のてっぺんまで来た
おお、あれはなんかエンゴウあたりで見た気がする闇の炎じゃないか
って魔物が闇の炎に飛び込みやがった
ワーオどうしよう、まさか追いつめられて焼身自殺するとは

いや、違う よく見たら旅の扉が開いている
抜けた先には真っ黒な空間が広がっており、メラの炎で照らしてみると
うっすらと向こうに扉らしきものが見えた

ようやく参上、黒幕バリクナジャ
片乳出てますけどこのボス
縄跳びしてるんですけどこのボス


そして
弱い
どうしようもなく弱い
ていうか正直ここの中ボスであるカエル一味より弱い(今回戦ってないけど)
呪文使わないくせに攻撃のダメージ痛くない猛毒の霧効いちゃう
遊び半分に踊りながら戦ってたら数分で沈みやがった

しかしここではわりと重要なシナリオがある
大海賊シャークアイについてだ

シャークアイは海賊と言う身でありながらコスタール王とも親交があり、
自分の海賊団をこの国の海軍としていた事もあるという
ジャンやライラと同じ精霊の紋章の継承者であり、
彼の一族の腕には水の紋章がアザとなって刻まれていた
しかしあまりに派手に暴れすぎたため、個人ながらも魔王に目を付けられ
どこか遠い海洋で凍り漬けの呪いにかけられたという

一人残された彼の妻、アニエスには身ごもって“半年”ほどになる子供がいたが
ある日突然、その子供は彼女の胎内から消滅してしまった
そして床に伏せっていたアニエスは、僕らが様子を見に行くと突然跳ね起きた
僕のことをシャークアイと間違えていたようだった
姿を見て、確認しても尚、僕をシャークアイと呼び続けたのだ

帰ってくると、そこにはもう彼女の姿は無かった
代わりに、海底王と名乗る者がそこにいた
人の寿命を超えて愛する者を待つために、
彼女は自らを水の魔物へと変えるよう彼に頼んだのだ
彼は快諾し、アニエスはいつか氷の呪いが解ける日まで人魚として生きていくことに

わからないのは、呪いによって姿を変えられていた子供たちは皆元に戻ったのに
彼女の子供だけが戻ってきていないという点である


アニエス……彼女の子は何処に消えてしまったのだろうか?
ひょっとしたら、それは魔物による呪いなどでは無かった?
もしかしたらそれは、もっと神聖な、何かの――?

例えば神様や精霊なんかが、自分の力の継承者が危機に陥ったため、
それを平和な時代に避難させたとしたら……
そいつは今、どこでどうしているだろうか?
魔王の侵略を逃れた最後の楽園――
そんな場所があったとして、
そんな場所に彼が飛ばされたとして、
そんな場所には失われた世界を取り戻す神殿なんてものがあったとして、
そんな場所から旅立つためには選ばれし者の熱意が鍵になるとして、

その“精霊に選ばれし者”は、一体――……


……シャークアイの使っていた剣は、彼が最後に出撃した前の晩に、王に預けられていた
コスタール王は、礼だと言って僕にそれ――水竜の剣を差し出した

まるでずっと前から使っていたように手に馴染むこの感覚
その鍔に刻まれた水の精霊の紋章は、
僕の手にあるアザとよく似ている気がした――



そんなわけで所々シリアス気味になりつつも次回に続く!
なんでこんな続いてるんだコレ……二回くらいで終わらせるつもりだったのに……
edit

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comment

  1. 2009/12/20(日) 19:54:28 
  2. URL 
  3. 飛行機雲 
  4. [ 編集 ] 
太鼓の達人で、和田ドンって音色あるじゃないですか
ドンがカでカをロにするとあら不思議 ロロロカロカカロロか…

私は生きています

  1. 2009/12/22(火) 11:48:09 
  2. URL 
  3. 飛行機雲 
  4. [ 編集 ] 
ライオット徹子の陰鬱な人情紙ねずみ(タモリ伝来篇)ver2.5

のコメント送信欄かと思ってかいたらずれていたらしい…
前回のコメント、タモリさんねタモリ

  1. 2009/12/23(水) 10:05:54 
  2. URL 
  3. まるくん 
  4. [ 編集 ] 
お久しぶりですわたしです!

これで太鼓の達人でブロリーを出す方法が明らかに……!
カカロッカカロッカカロッカカロッカカロッカカロットォー
そしてタモさんの呪いは記事の壁を超えコメントを吹き飛ばしたッ!
果たして夕刊はどうしてもタモリに見えてしまうのか!?
次回『スライムって半角で書くと石仏に見えるよね』、衝撃の展開を見逃すなッ!!
もう自分でもなにがなにやら。


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