人生、それはわからん

最後から二番目の虚妄

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Rose of Pain/X

  1. 2010.08.29(日) _04:28:49
  2. メイジももんじゃ
  3.  コメント:0

茫漠とした無の海を、白い魚が泳いでいた。
魚はあまりに寂しくて、己の色を滲ませ泣いた。
白い涙は三つに分かれ、赤い大地を、青い空を、緑の生命を生み出した。
だが蒼穹を写した無の海には、魚の姿はもはや無い。
純白は涙に乗って、すべて流れ落ちてしまったのだ。
――ゆえに今、我々に神はいない。

魚が遺した世界のはじっこ、蛇が作った林檎が一つ。
暗闇のように黒い果実――知恵。
ああ、いつか混ざり合えば白に戻れる筈だったのに、
ただ一滴の漆黒がそれを拒んで掻き混ぜる。
もう神は戻らない。
もう我々は神ではない。


*


らくがき
日記用
ホエールマジ子。ついったーが重い時によく吊り上げられてるのがコイツです。

日記用2
くろ子。
わりとマジメに描こうとしたけど五分で飽きて投げた。

日記用
かみとかみのつるぎとたて。
あんま描かないでいると画風が変わってしまう。


*


テリジアの光が世界を割き、争いはさっぱり絶えてそれなりの平和が訪れた
戦場を蹂躙していた者たちは自分たちの土地で密やかに暮らすようになり
幾許かの星霜が過ぎ去った

いつしか宵闇を舞う黒い影がそこにあった
世界の隅に現れたそれは死そのものとなり 死が死を纏い嵐となった
愚かにも神の扉を叩いた人類への粛清の風と囁かれるが真相は定かではない

少年がいた
未曾有の危機に慌ただしく廻る世界の中で
少年の時間はとてもとても緩やかなものだった

少女がいた
全てを滅びの風に奪われた彼女の世界は
少年の影に瞳を隠すことで見えなくなった

あるとき、彼女は風を見た 揺らぎ擡げる死の風を
そのとき、彼女は初めて 世界を見た 少年をその身に隠して
少女は少年のため 剣となり 盾となった

空が墜ちた
我々の手で 神々の手で 無残にも殺されたそれは
もう二度と 戻らない


edit

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