人生、それはわからん

最後から二番目の虚妄

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外伝 レイ・ローゼンクロイツの奇妙な旅行記3~まゆげとおちょぼとタマネギと~

  1. 2011.09.04(日) _23:16:30
  2. メイジももんじゃ
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(画像多めにつき折りたたみ)

* * *

ふ……ふふふ……。

ふっふっふっふっふっ。



画像 140

帰ってきましたシロディール。




 
レイは悪い魔法使いみたいな服装でスキングラードの街にいた。



ここにシロディールでの冒険を記録するのはずいぶんと久しぶり……
具体的に言うと、二年と五ヶ月半くらいぶりになる。

前回 前々回

色々な事があった。
リーマンショックとか、新型インフルエンザ流行とか、噴火とか、大地震とか、マイケルも死んだ。
あと小説本編にもちゃんと出た。


なんでそんなに離れてたのかって言うと、
ちょっとトラウマ的なコトがあったからだ。

話は闘技場優勝直後に遡る。

いつものように野盗・山賊退治に精を出していたレイは、
とある野営地を根城にする野盗を退治した……のだが、
その後、ちょっとした衝撃体験をすることになる。
野盗の死体を放置して、数日後に再びその野営地を訪れた時のことだ。

ここから先はダイジェストでご覧いただこう。




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もうやだこの国。


というわけで、死体が素敵なポーズで直立する変なバグに遭遇したレイは
ちょっと厭世観に因われ、しばらく世界を救うとかどうでもよくなってしまっていたのだった。





さて、ではその間に、レイはどうなってしまったのか?

本当に悪い魔法使いになってしまったのか?


どちらかというと昔のほうが



大魔王みたいな感じだったけど。


しかし!

そう易々と悪の心に染まってしまうレイではない!



レイは、手始めに帝都政府に強い影響力を持つ魔術師ギルドの権力を掌握し、
敵対勢力であった死霊術師団を剣のサビに変えた。

“魔法戦”という言葉から、敵も予測がつかなかったのだろう。
まさか“魔術師ギルド”の者が、大魔王みたいな重装備に見を包んで
雄叫びもろとも単騎突っ込んでくるなんて。

そんなこんなで悪い魔法使いたちは滅び、
悪い魔法使いのトップが着てたローブはデザインが気に入ったのでひんむいた。
冒頭で着てた。


その功績が讃えられ、

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都内某所にある高い塔のてっぺんに私室も貰った。

魔法による薄明かりの感じと、嫌がらせのつもりか何故か二人用のベッドから、
なんかその手のコンセプトを持ったラブホみたいな部屋だなあ、と
行ったこともないのに想像で独りごちるレイ。


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せっかくなので、ここに来るまでに培ってきた富と権力にモノを言わせて、
スキングラードに三階建て+地下つきの、わりと豪邸を購入。
冒頭でスキングラードからスタートしたのも、ここに自宅があったからなのだ。

なんだかちょっとコワく見えるのは夜だからだ。
そしてココのベッドも当たり前のように二人用だったのを見て、
ちょっとやるせなくなって泣いた。


レイ=ローゼンクロイツ、23歳。
元の時代にいる時から、恋人はできた事がない。



……そんな悲しくなるよーな話は置いといて、

レイが次に目指したのは、なんと盗賊ギルド。

既にこの国の政府に食い込むことには成功したので、
今度は裏社会の方をも掌握しようという腹だ。

彼女なりに世界を救おうとしているのだが、思考回路が悪役である。
と言っても、盗賊ギルドは金持ちから盗んだ金を貧民にばらまくような義賊なのだが。

ところで、レイは魔術師ギルドのアークメイジだけあって
“姿を消す魔法”なんてものを習得している。
さらには、その魔法を装備品に転化する“付呪”の儀式を行うための祭壇が自室にある。

スニーキングアクションがメインとなる盗賊の中で、
これほど便利なスキルもなかった。
レイは次々とヌルゲーをこなし、光の速さで成り上がり
あっというまに伝説の盗賊“グレイ・フォックス”の後継者となった。
これで、裏社会での盗品や麻薬の流通をだいたい支配できたはずだ。


そして、ついでとばかりに最大規模の暗殺者集団“闇の一党”に仲間入り。
ある程度内部事情を把握した所で、そこで培った暗殺技術を用いて、
何食わぬ顔で内部から組織を半壊状態にまで追い込み、その手腕が逆に気に入られて
よくわかんないうちにそこでもトップに立った。


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この、屋内にも関わらず笑顔でたいまつを燃やしている背の高い女性が、
レイの反逆以前から居る唯一の生き残りだ。
同じ女性と言うこともあって、今ではちょっとした相談相手になっている(暗殺の)


というわけで、世界を救う使命を帯びながら、
マーなんとかさん(次期国王)を差し置いてさっさと富と権力を手にし
邪魔な要人は自力で消しちゃえる程度の能力までも身につけたレイ。


異界オブリビオンの扉は未だあっちこっちに開きっぱなしだぞ!
異世界の魔物より先に、一人の女の子に滅ぼされそうな
シロディールの明日はどっちだ!?




* * *



というのが、これまでのあらすじ。




そして今、レイは一つの悩みに直面していた。


悪名が上がりすぎた。


ここ最近の活動からして仕方のない事なのだが、名声が上がるにつれて
悪名もまた、同様に上がってきていた。


どげんかせんといかん。


というわけで、レイは県知事のような気分で立ち上がった。

幸いにして、ここには盗賊ギルドの任務で手に入れた予言晶、“サヴィラの石”がある。
先代のグレイ・フォックスは、これを使って王宮の警備体制と抜け道を調べ、
星霜の書《エルダー・スクロール》を盗むための計画を織り上げた。
そしてレイ自身が、それを実行したわけだ。

というわけで、サヴィラの石に聞いてみた。


「ねえねえ、悪名を下げるにはどうしたらいいかなあ」
「とりあえず聖地巡礼でもしたらどっすか?」


予想以上に直接的に答えが返ってきた。


聖地巡礼。

なるほど、政治家というと何かにつけて視察視察とうるさいが、
そんなポーズだけの行為でも騙される民は多いと言うことか。
聞けば、この世界には“九大神”という神々がいて、それぞれに祠があるらしい。
よし、そこを巡ってみよう! どうせ暇だったし。


そんなわけで、



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パーティメンバー 1
通称 まゆげ

アルケイン大学の魔術師見習い
黒々とした太眉と、まろゆきチックなたらこくちびるがチャームポイント
武器;魔法


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パーティメンバー 2
通称 おちょぼ

闇の一党の新人暗殺者
アサシンのくせに、やけに綺麗な瞳をしている
武器:弓


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パーティメンバー3
通称 タマネギ

もう通称とかじゃなくタマネギ
笑顔キモッ
武器:タマネギ



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この力強い仲間たちに囲まれてもう不安で心が折れそうだ!!


画像 156

レイ  
HP323
MP300
Lv.23
おちょぼ
HP 25
MP 0
Lv. 1
タマネギ
HP 5
MP 0
Lv. 1
まゆげ 
HP 12
MP 0
Lv. 1


いざ往かん、神の祠巡礼の旅――!






画像 159

早速野生のライオンに襲われるまゆげ。
キモい兜を召喚して応戦しているので、とりあえず眺めてみる。



画像 161

おちょぼはおちょぼで、お花畑でオーガと戯れていた。



画像 167

うわこっちきた




画像 171

身にかかる火の粉は払わねばなるまい……。
というわけで、オーガさんにはキャピルンなポーズでお亡くなりになっていただいた。



しかし……



画像 174


レイ  
HP310
MP300
Lv.23
タマネギ
HP 5
MP 0
Lv. 1
おちょぼ
HP 0
MP 0
しに
まゆげ 
HP 0
MP 0
しに







お↑や↓お↑や↓




なんと最初の祠に辿り着く前に残存兵力が半分になってしまった!

どーすんだこれから!


画像 160

しかもなんかおちょぼから誤爆食らってるし!


あー、こいつはアレだな。

昔一緒に旅をしていたマーなんとかさん(次期国王)に、


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誰かが弓の練習をしている的の前で待機命令出して、


SA390002004.jpg

おなかグッサグサにして遊んだバチが当たったかな。



レイはちょっと遠い追憶に思いを馳せた。
矢、抜けよ。



* * *



画像 203

テッテレー、なまくびー。




レイは遊んでいた。

画像 205


わざわざマップオブジェクトの透過設定をミスっている所を
見つけ出してまで
遊んでいた。
ていうか現実逃避していた。

さすがに九ヶ所も巡るの無理だよコレ。
最初で二人死んだもん。残るは私とタマネギ一玉だけだもん。
どうしよう。 どうしたらいいんだ。

…………。



* * *



さて、そんなこんなで、祠をすべて巡り終わった。


いやー、敵を逃げ惑うタマネギに押し付けて、
自分は一人で馬に乗って疾走する
という作戦が吉と出たな。



ここ最近の盗賊やら暗殺者やら裏社会に染まった暮らしのせいで、
レイはちょっぴり人の心を失くしていた。


当然、その側にもはやタマネギの姿は見えない。


ああ、しかしなんか、どっと疲れた。
さっさと帰って、ごはんたべて、ねよう。

そう思いながら最後の祠に祈りを捧げた瞬間、レイの姿をまばゆい光が包んだ!



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「ようやく全ての祠を巡ったか、聖戦士の意志を継ぐ者よ……」


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あ、あなたは……!



オ……

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オルテガ!?



と、父さん! 父さんじゃないか!
ちょっと見ないうちにややスリムになったね父さん!
まだしんりゅうに生き返らせてもらってないんだね父さん!



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「え……ちょっ……私父さんじゃないし……何この子、引くわー」



ものすごい勢いで後ずさりされた。



よくよく話を聞いてみると、曰く、

「実は私は聖戦士とか呼ばれてた類の存在なんだけど、最近世界がヤバいみたいだね
 昔使ってた聖戦士の装備ってやつがまだどっかにあるから探すといいよ
 あ、悪名が一切無い人しか着けられないから注意ね ひとまず今の悪名は消してあげよう
 そーれお空にひびけピリカピリララ~

一方的にそれだけ言われると、レイは元いた祠に帰されていた。



手に持っていた地図には、唯一、“聖戦士の兜”の所在だけが、
見知らぬ筆跡の文字で刻まれていた。



* * *


その遺跡は、帝都にほど近い湖の底に眠っていた。
遺跡からは帝都の地下墓地に繋がっており、今までにも何度か、
王宮侵入や脱出などの任務で見たような景色が広がる。

幾ばくかのアンデッドに守られるように、それは祭壇に鎮座していた。



無論、手に入れてみた。


そしてこれまた無論、かぶってみた。





これが……これが、伝説の聖戦士の兜!







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………………。





画像 210

なんだろう、この……





画像 209

腑に落ちない感は。




だってコレ、どうみても



コレなんだよ。
ただのミトラなんだよ。
キモヘル(※キモいヘルム)愛好家の中でも定番アイテムの。




……ま、まあ、実際に使ってみないと性能はわかんないかな?


とりあえず、かぶったまま……


かぶったまま……




画像 216

ヒャッホォォォォォォォオオオオオウ!!!!


レイは野山へと駆け出した!!




画像 217

それはもうメロスと同等かそれ以上じゃないかってぐらい走った!




画像 214


そしたら、




画像 212


クマに襲われた!!





捨てた。



* * *



き、気を取り直して、オブリビオンの扉でも閉じよう。

現世と魔界とを繋ぐ“忘却”の名を持つゲート……
皇帝の暗殺から暫くの時間が経ち、結界の焔ドラゴンファイアの勢いは衰え、
そして破壊の王メエルーンズ・デイゴンの力はそれに反比例するように増大し、
今や無数のそれがシロディール中に口を開けていた。

これを閉じていくことが、世界の平和に繋がると信じて……!


当然、ちょっぴり本気なレイは、ガチ戦闘用の装備に着替えてきている。

画像 190

なんだか敵より敵らしい、カニのような鎧、一式。
レイはカニ鎧に付呪の魔力を込めながら、この魔法のカニ鎧に“遊星”と名を付けた。


さあ、いざ!
オブリビオンの扉を開けて……異形のモンスターたちの犇く、魔界へ!

この門をくぐれば、もうそこは異世界なのだ!

何が出てきても、決して怯まず!

驚かず!

斬り捨てる!

さあ!
何でも出てくるがいいッッ!!


握った剣の感触を確かめ、レイは扉を開けた!!










画像 191




…………。



画像 1911




……………………。




画像 192




………………………………。







画像 1912




レイが凍りついた時の彼方から脱出するのには、十数分の時間を要した。





あ、あのさあ……
な……なんでいるの……お前……?


画像 192


タマネギ「バイアズーラ↑wwwwwwwバイアズーラ↑wwwwwバイアz」





捨てた。(崖から)








一連の流れの中で、レイの脳内では、絶えず
栗コーダーカルテットの“帝国のマーチ”



が鳴り響いていた――と、後に彼女自身は語る。



* * *



さて、後は特に滞りなく扉を封印し、ゲートの残滓が淡く光る現実世界に帰還したレイ。


画像 200

隣に変な植物も落ちてきたが、特に気にしない事にする。




ああ、なんだか無駄に疲れた。
確かに疲れるようなことはしているんだけど、たぶん通常の3倍くらい早く疲れた。

スキングラードに帰ろう。
帰って、スイートロールとハチミツ酒で幸せなひとときを過ごして、寝よう。
そう思って一人で帰路につくと、あまり単体では見慣れない動物が目に入った。


画像 1821


あっ、帝国軍の馬――


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――と、スプリガンだ。





画像 179

お……

画像 178

おっ……

画像 177

お助けぇぇぇえええええエエエエエエ



ま……

魔物が馬に襲われてるゥゥゥ――!!?




ど、どうしたもんか、逆パターンなら今まで何度も見たし助けたけど
コレは一体どうしていいやら……!?



レイはまごまごしている!!


しかし、戸惑ってiphoneで写真を撮ったりしている間に……



画像 180

あっ




スプリガンは大地に還った。





魔物の死を確認すると、帝国軍の馬はふんと鼻を鳴らして、
終始困惑していたレイを一瞥してから、満足そうに何処かへと去っていった。

な、何だったんだろう、あの馬。
ていうかなんで軍の馬が、乗る人もいないのにこんなところに……?

――ハッ!?



そういえばさっき、馬と魔物の戦い(というか一方的な虐殺)を見ていた時、
ちらっと視界に入った――

画像 176

し……

画像 1761

死んでる――――!!




な、なんてこった……
既に戦いに巻き込まれ、しかも真っ先に死んでいたとは……!

帝都兵のおっさん……せめて安らかに……。
とか、そんなことより、気になっていることがあるんだけど……。





画像 1841


殺ったの……どっちだったのかな……


甲高い鳥の声が、一高の頭上に響き渡る。
今となっては、真相を知る術はない。





それと……



画像 184


お前……なんでいるの……?



タマネギは語らず、ただただドヤ顔で、
じっとこちらを向きながら、身体を左右にくねらせる待機モーションをとっていた。









捨てた。(海に)



* * *



二年半ちまちま冒険していても、シロディールはまだまだ広い!
頑張れレイ! 負けるなレイ!
君の冒険はまだ謎と希望とタマネギに満ちている!!


                           ――――気が向いたらつづく
edit

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