人生、それはわからん

最後から二番目の虚妄

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混沌小説 歪 -ヒズミ-

  1. 2007.02.10(土) _00:33:19
  2. メイジももんじゃ
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 その日も僕は、机上にて粘土をこねていた。
 何故こんな事を続けるのかと訊かれても、「それより僕と踊りませんか」と言った答しか返せないだろう。
 それでも僕は、ただひたすら粘土をこねていた。

「うむ、これで出来上がりだな」

 誰にともなくそう言って、僕は灰色の塊にメイプルシロップを叩き付けた。硝子の瓶が砕け散る音が暗い部屋に谺し、堕落し切った固体のような粘性の高い液体が、粘土の中に埋もれた時計に絡み付いていく。
 秒針が震え、小さな墓石が幾つか飛び散った。

「わかってくれ、僕はシイタケを畑に蒔きたいだけなんだ……」

 背後の壁にへばり付いた近所の野良犬に、背中越しに語り掛けると、「なぁに、俺は非常口になっても構いやしねえぜ」と、足下に落ちている眉毛が小躍りした。

 彼の次の誕生日に言おうと思っていた言葉が、頭の隅を掠める。
 ――実は父さん(仮)、深海魚だったんだ!
 驚く眉毛と全く動じないジョニーの表情が目に浮かび、思わずにやりとした。……それを家政婦や犬に見られていたとも知らずに、だ。
 犬は眉毛を食いちぎり、「俺……やっぱりセロハンテープ(仮)になりてぇよ」などと繰り返し呟きながら喜び、庭を駆け回りつつも3回転半ひねりアタックを決めていた。

 一方、一連の騒動をただ部屋の隅で傍観していたカップヌードル(仮)は、とても単純な言葉で短く一言「ミツバチって大変だよな……だってミツとバチなんだから。せめてミバとツチだったら、ラジカセおじいちゃん上の堕天使ってぇレベルまで善玉菌だったんだぜ? 本物のスルメだよ。これじゃ善玉菌じゃなくて鳥インフルエンザだね。しかし今日のチクワはよく斬れるモジャー」と言い放ち、そのまま旅に出るふりをしてやっぱり旅に入った。

 そんな混乱の中、僕はどうにかそれを鎮めようと、壺の中心に立って声を張り上げた。
「もっと芋ようかんの事を信じてくれよ! このままじゃヘリが落ちちまうぜ!」
 すると、周囲を取り巻いていたマグロ達はたちまちしゅんとして、鞄の中からベイブレードを取り出してコンロに投げ付け始めた。
 僕はそれを東京タワーのようにじっと見守っていたが、そのうち一匹のシャケが赤みそを高々と掲げているのに気がつき、しまったと思いあわててリコーダー(アルト式)やリコーダー(ヘボン式)を吹き散らかしたが、手遅れだったらしい。
 結局、おじいさんとおばあさんは幸せに暮らしました。

 ――後の武蔵である。
 

 
続かない。

 

 

て言うか眠いだけ。
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